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【自然災害メモリアル】第081回:槍ヶ岳雪崩遭難事故(1973)の日 [防災]雪崩遭遇時の受け身姿勢
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【自然災害メモリアル】第081回:槍ヶ岳雪崩遭難事故(1973)の日 [防災]雪崩遭遇時の受け身姿勢

2018-11-20 21:00
    どうも、
    管理者のNDです。

    11月20日は、
    槍ヶ岳雪崩遭難事故から45年です。

    長野と岐阜の県境、冬山のアイゼン訓練中に京大生山岳部の22人が雪崩に巻き込まれ、
    最終的に5人が死亡する悲しい遭難事故がありました。
    しかし、生死を分けたのは寝る姿勢とされており、
    横向きで雪崩を受けた人の生存率が非常に高かったとされています。
    また、一説には単にテント設営場所の判断ミスとされているなど、雪崩への対策を怠った面も
    一部あったのではないかとされています。

    今回は、
    「雪崩遭遇時の受け身姿勢」をテーマにお伝えしていきます。

    雪山を登山する人自体、かなり限られている人だとは思いますが、
    もしあなたが不幸にも突如として雪崩に遭遇した場合、それが大規模なら覚悟を決めなくては
    ならない瞬間が訪れることがあります。しかも雪崩の発生は、想像よりも割と静かに起きると
    言われていて、前兆などもわかりづらい面があります。

    今回は、雪崩遭遇時、少しでも生存率を上げるため、生きる知識として受け身を紹介します。
    まず土砂崩れの時でも有効なのですが、そもそも人に最大限必要なものは酸素です。
    呼吸が出来なければ健康な人だろうと、窒息した時点で内蔵や脳に障害を生じます。
    その時間は5分にも満たないとされます。

    まず、自分の生存可能性を挙げる最大の優先順位は少なくとも呼吸ができることです。
    少しでも多く、僅かでも雪崩に飲み込まれても鼻と口の近くに酸素を残すのです。
    手元に袋ややわらかい容器があればそれだけでもいいです。最悪なければ自分の手で
    鼻と口を覆いかぶさってください。これをするだけでも僅かですが数分生存時間を延ばせます。
    とにかく、鼻と口に雪が入らないようにすればいいのです。
    更にほんの数秒、数%でも雪を顔に被る確率を下げる為に背を向けます。

    雪崩で埋まった時、運が良ければあなたの体が埋もれるだけで済みますが
    運が悪ければ転倒し雪の重みで身動きが取れなくなります。雪は軽いイメージを持つ人もいますが
    全く持ってそんなことはありません。1mも自分の体の上に覆いかぶされれば屋根が潰れるように
    自分には相当な圧迫を突き付けられることでしょう。
    手や足が動かせると安易に思わないようにしてください。

    尚、参考として巻き込まれてからの生存率と時間の関係は、
    窒息だと15分で92%、35分で30%まで落ち込みます。
    窒息でなかったとしても、低体温症や凍傷・外傷など別の要因で
    埋もれて行方不明のまま2時間経つと、生存は絶望的とされます。

    つまり、もし埋まったら本当に時間との勝負です。雪崩に巻き込まれた際、
    貴方の周囲に必ず生存者及び動ける人がいることが大前提になります。
    もしあなたが一人で雪崩に巻き込まれた場合は、身動き取れなくなった時点でもう生き残れません。
    そもそも、生存率を上げる以前に、人の助けが絶対的になるので
    必ず誰かと一緒に冬の山に登山してください。

    尚、自分が生存者になった場合は別の記事で紹介します。
    今回はとにかく窒息で即死だけは避け、命を失わないよう、受け身の取り方を説明しました。
    とにかく顔の近くに、呼吸できるスペースを作っておくのです。
    ちなみにこれは、土砂災害でも一部有効な面がありますので参考にしてみてください。

    今日の記事は以上です。
    皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

    明日もどうぞお楽しみください。
    尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
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