どうも、
管理者のNDです。
1月4日は、
中央アルプス駒ケ岳雪崩災害から24年です。
昨日の雪崩事故とは裏腹にこちらは平成の中では比較的大きな災害になりました。
中央アルプス宝剣岳千畳敷のカール付近で、登山客の6人が下山中、
突如として発生した雪崩に巻き込まれ、6人全員が死亡する凄惨な人的被害を出しました。
当時の気候は、1日が-6~-9度、3日から降雪と共に気温が上昇し、
事故当日の4日が-1度を上回りました。
そして、雪崩の種類は「面発生乾雪表層雪崩」というもので、
積雪の増加中に発生し、駆動力の増加によって発生しています。
この乾雪雪崩は、体感的に雪が湿っているように思っても実際は積雪中に水分が含まれていない
事も多く、報道ではこの現地体感証言から異なる報道がなされる場合があります。
尚、この雪崩は中規模なものでしたがそれでも人命を脅かす規模になる点に関しては、
注意が必要ということにはなります。
先日話した、雪崩発生の条件が満たされている状態にある場合は
登山等は控え、安全を第一に動きましょう。荒天による遭難だけでなく、
気温の変化もしっかり見ておかなければなりません。
今回は、
「正しく情報の重要度を知る」をテーマにお伝えしていきます。
ある情報が「重大」か、「別に重大ではない」のか、
それがわからない人には、悪いことは言わないので、
情報に対して反応せず、そこはとりあえずロムった方がいいです。
顕著に出る例としては、火山噴火の情報です。
ここでよく「桜島噴火した」とコメントする人がいますが、
桜島での噴火は、今日本で一番活発な火山ですので、噴火していて当たり前なのです。
「噴火に関する火山観測報」は、正直言って高度利用者向けで、
防災面としては、降灰予報で伴うか伴わないかとか、大規模な噴火の時に詳細な情報を知る時に
併用して活用するといった用途がおススメです。故に噴煙高度がこれぐらいまでは大したことない
と事前に知っていないと、この情報を活用するのは難しいです。
なんでもかんでも情報を出すのは得策ではないので、当放送では火山に関しては、
混乱を極めぬよう、情報を厳選しています。(話題が出た時や不明等はこの限りではありません)
無知で当放送に来るのは全然構いませんが、それを「いい情報聞いた」と言わんばかりに
大袈裟な反応をしていたり、すぐに大災害が起きていると思い込むのは
明らかに間違いです。まずは情報の重要度がどれぐらいなのかをはっきり知りたい人は、
まず、割と規模の強い噴火があれば"噴火速報"が発表されることを覚えてください。
普段から噴火している火山でこれが出た場合は、そこそこまずいです。
桜島で噴火速報が発表された場合は、中大規模以上の噴火は確定です。
周辺の市町村は直ちに噴石や火山灰に警戒をしなければならないぐらいになります。
そして10分以内に噴火警戒レベルが5に引き上げされれば、重大な事態と見てください。
コメントの勢い的にも現地民がいれば、"でかい噴火した"・"爆発した"という
情報コメントが増えるはずです。これはつまり、広範囲に爆音及び空振等の発生を示唆できます。
尚、噴火警戒レベル1での噴火速報は、大したことない噴火の可能性もありますが、
登山となっている山では、御嶽山の時と同様の事態に陥っている可能性がある為、
火口周辺か、火口1~2キロの範囲で火山災害等が発生していると考えると良いです。
火山以外では、
地震の場合、まず震度1や2の地震は大したことがありません。
多少連発しても、年中見ている人には分かりますが、
不気味に感じることはない、正常に起こり得る範囲の現象です。
また、地震が少ないことは平和なことです。その後何かが起きるという概念は捨てましょう。
予言・予想のサイトで、よく静かになった後に―― と言われますが、
まず日本では幅が広すぎますし、時間的にもこういったサイトは大体月単位で見ています。
3日連続震度1以上がなくても、なんら不思議な事ではないのです。
当放送ではむしろ、地震が来ないことを全面にコメントで書くと
「お前期待しているんじゃないの?」と見られることもありますので、どうかお控え願います。
雨の場合は、記録的短時間大雨情報や土砂災害警戒情報など、多種多様な情報がありますが、
しっかりそれらの情報は活用できていますか?
大体市町村単位(徳島西部など一部は分かれたものもある)ですので、
広い市区町村だと差が出ることもある点に注意が必要です。
特別警報も同様です。時々「特別警報出ているけど全然大したことない」という人もいますが、
これは情報が範囲ごとに定められている為に、局地的なものだと機能しないこともあります。
故に「特別警報が出てもこんなもんなんだな」とは絶対思わないでください。
特別警報が出たら、まず「出た地域で相当やばいことになっている場所がある」といった
視点で捉えることから始めると、情報をうまく活用できます。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
すでに日付が変わってしまいましたが、1月4日の記事が遅れてしまい申し訳ございません。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。
管理者のNDです。
1月4日は、
中央アルプス駒ケ岳雪崩災害から24年です。
昨日の雪崩事故とは裏腹にこちらは平成の中では比較的大きな災害になりました。
中央アルプス宝剣岳千畳敷のカール付近で、登山客の6人が下山中、
突如として発生した雪崩に巻き込まれ、6人全員が死亡する凄惨な人的被害を出しました。
当時の気候は、1日が-6~-9度、3日から降雪と共に気温が上昇し、
事故当日の4日が-1度を上回りました。
そして、雪崩の種類は「面発生乾雪表層雪崩」というもので、
積雪の増加中に発生し、駆動力の増加によって発生しています。
この乾雪雪崩は、体感的に雪が湿っているように思っても実際は積雪中に水分が含まれていない
事も多く、報道ではこの現地体感証言から異なる報道がなされる場合があります。
尚、この雪崩は中規模なものでしたがそれでも人命を脅かす規模になる点に関しては、
注意が必要ということにはなります。
先日話した、雪崩発生の条件が満たされている状態にある場合は
登山等は控え、安全を第一に動きましょう。荒天による遭難だけでなく、
気温の変化もしっかり見ておかなければなりません。
今回は、
「正しく情報の重要度を知る」をテーマにお伝えしていきます。
ある情報が「重大」か、「別に重大ではない」のか、
それがわからない人には、悪いことは言わないので、
情報に対して反応せず、そこはとりあえずロムった方がいいです。
顕著に出る例としては、火山噴火の情報です。
ここでよく「桜島噴火した」とコメントする人がいますが、
桜島での噴火は、今日本で一番活発な火山ですので、噴火していて当たり前なのです。
「噴火に関する火山観測報」は、正直言って高度利用者向けで、
防災面としては、降灰予報で伴うか伴わないかとか、大規模な噴火の時に詳細な情報を知る時に
併用して活用するといった用途がおススメです。故に噴煙高度がこれぐらいまでは大したことない
と事前に知っていないと、この情報を活用するのは難しいです。
なんでもかんでも情報を出すのは得策ではないので、当放送では火山に関しては、
混乱を極めぬよう、情報を厳選しています。(話題が出た時や不明等はこの限りではありません)
無知で当放送に来るのは全然構いませんが、それを「いい情報聞いた」と言わんばかりに
大袈裟な反応をしていたり、すぐに大災害が起きていると思い込むのは
明らかに間違いです。まずは情報の重要度がどれぐらいなのかをはっきり知りたい人は、
まず、割と規模の強い噴火があれば"噴火速報"が発表されることを覚えてください。
普段から噴火している火山でこれが出た場合は、そこそこまずいです。
桜島で噴火速報が発表された場合は、中大規模以上の噴火は確定です。
周辺の市町村は直ちに噴石や火山灰に警戒をしなければならないぐらいになります。
そして10分以内に噴火警戒レベルが5に引き上げされれば、重大な事態と見てください。
コメントの勢い的にも現地民がいれば、"でかい噴火した"・"爆発した"という
情報コメントが増えるはずです。これはつまり、広範囲に爆音及び空振等の発生を示唆できます。
尚、噴火警戒レベル1での噴火速報は、大したことない噴火の可能性もありますが、
登山となっている山では、御嶽山の時と同様の事態に陥っている可能性がある為、
火口周辺か、火口1~2キロの範囲で火山災害等が発生していると考えると良いです。
火山以外では、
地震の場合、まず震度1や2の地震は大したことがありません。
多少連発しても、年中見ている人には分かりますが、
不気味に感じることはない、正常に起こり得る範囲の現象です。
また、地震が少ないことは平和なことです。その後何かが起きるという概念は捨てましょう。
予言・予想のサイトで、よく静かになった後に―― と言われますが、
まず日本では幅が広すぎますし、時間的にもこういったサイトは大体月単位で見ています。
3日連続震度1以上がなくても、なんら不思議な事ではないのです。
当放送ではむしろ、地震が来ないことを全面にコメントで書くと
「お前期待しているんじゃないの?」と見られることもありますので、どうかお控え願います。
雨の場合は、記録的短時間大雨情報や土砂災害警戒情報など、多種多様な情報がありますが、
しっかりそれらの情報は活用できていますか?
大体市町村単位(徳島西部など一部は分かれたものもある)ですので、
広い市区町村だと差が出ることもある点に注意が必要です。
特別警報も同様です。時々「特別警報出ているけど全然大したことない」という人もいますが、
これは情報が範囲ごとに定められている為に、局地的なものだと機能しないこともあります。
故に「特別警報が出てもこんなもんなんだな」とは絶対思わないでください。
特別警報が出たら、まず「出た地域で相当やばいことになっている場所がある」といった
視点で捉えることから始めると、情報をうまく活用できます。
今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。
すでに日付が変わってしまいましたが、1月4日の記事が遅れてしまい申し訳ございません。
明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。