どうも、
管理者のNDです。

5月18日は、
畿内七道地震の日(734)から1285年です。

この地震もかなり古くから残る記録の一つです。
M7.0前後と推定される、京都付近が震源の大地震です。
当時の都は畿内だった為に、死者も多数出ていて、大地震後の余震も顕著に発生していた記録、
そして山崩れや川の閉塞、地割れなども多数発生したと言われています。

しかし、あまりに古い情報なので、建物にどれだけの被害があったか
そういうところまではあまりよくわかっていません。

今回は、
「古い建物などから考える風化という自然の法則」をテーマにお伝えします。

京都の重要文化財やら古い建築物を見て割と思うことが多い人もいるでしょうが、
1000年以上も残されている建物は、地震で崩れないのかと心配になったことって
一度や二度はあると思います。

しかし、日本は古来から地震が起きている地震大国であったことから、
少なくとも昔の人も建造物を作る上においては、少なからずの地震対策というものは
結構なされてきた経緯があります。

一番よく聞かれる有名なのは、大黒柱です。
建物の中央部分に大きな一本柱こそ、地震に耐えられる設計となっています。
当時の建築用法は現代の今の家が作られる大工・建築家の間でもかなり重宝されている
いわば日本秘伝の技ともいえる技法です。図画工作・技術といった時間などで
習う人もいるかもしれません。

また、京都の建物はそのままの状態で保存しているというわけでもありません。
当然ながら木造だろうと経年劣化というものはしていくので、
人の手によるメンテナンスが欠かせません。これは、昭和から平成にかけての
耐震基準法の改正などでリフォームを経験した人も結構いると思いますが、
それと同じようなもので、歴史上の建築物も外見などの保存をしっかり残しつつ、
内部でひそかな努力がなされているのです。

有名な建造物はもちろん、ありふれた町の名所でも城に至るまでちゃんと施されています。
しかし、その耐震工事自体も全ての地震から身を守れるわけではありません。
当然ですが、何らかの形で限界を迎えることもありますので、100%の保証はどこにもないです。
どうしても劣化や微細な欠陥からダメージを負い、いずれは人工物というものは
自然に還るものです。風化という自然の法則にしたがいながら我々は生きていかないとなりません。

あなたの家も、どこまでも最新技術の建物で地震に強いと言われても、
メンテナンスなしでは少しずつ風化していってしまいます。
極端な話、瀬戸大橋や東京スカイツリー、あべのハルカスなど、現代の建造物だって
人の手がなければもって200年で崩壊すると言われています。
日本人にはこのようなメンテナンスとして働いている人がいることを時には、
思い出してあげてください。地道な方々の努力は我々の知らない所で
建造物が貴方たちの身を守ってくれるのです。


今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
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