どうも、
管理者のNDです。

6月20日は、
明治東京地震(1894)から125年です。

この地震は、関東大震災の前に起きていた関東での大地震です。
この時の東京は煙突づくりの建物が多く、今回の地震で煙突の損壊が顕著にみられました。
当時はレンガ造りなどといった欧州風の

M7.0という十分関東地方直下型としては、大きな震災規模になりますが、
これでも死者は31人で済んだのは、規模にしては少ない方だったのかもしれません。
全般的に余震の回数が少なかったのですが、3.11で長野北部が地震に見舞われたように、
明治三陸地震の誘発地震として起きたのではないかという説も最近では上がっているようですが、
そもそもスラブ内地震か、プレート境界型地震だったのかは分かっていません。

今回は、
「その時その場の咄嗟のシミュレーション」をテーマにお伝えします。

ふと、「今この瞬間で地震が起きたら」と、どんな時でも思い浮かべてみてみると
思いの外面白い発見ができることがあります。

何気ないシーンで突如として、周囲を見渡してみると
近くに落ちやすいものがないかとか、そういうことを確認することができます。
大地震というのは、まさに突然やってくるものです。沖合の地震や震源から離れていれば、
まだ"揺れが段々大きくなる"という、その間の僅かな猶予というものはありますが、
直下型地震ではまずそんな猶予はありません。
また、いつでもスマホを持てる環境であるならまだしも、そうでないシーンというのは
一日のうちでも必ず僅かながら存在します。そういう時は、ネット上では
当たり前になっている"緊急地震速報"自体が手元になく、目まいか揺れかを判別するのにさえ
一瞬戸惑うことがあり、把握した時に手遅れということもあります。

よく通ることがある場所は、それだけ予めその場所が安全かどうかを確認してみると良いです。
大地震が起きていなくても、今起きたらこの辺りはこう散乱する―― みたいなある程度の
イメージを持っておくことができれば、自分が揺れと確信した時に反射的なタイミングで
どこに逃げるか、どう動くかというのがシミュレーションできると思います。

一日デスクワークする方ならば、むしろそれは絶対に身に着けておいた方が良いでしょう。
ただ、よく作業する場所とかだけではなく、
自宅に限らず、施設のトイレや、喫煙所といった場所、そして大地震が起きても
その場所が通れるかどうかの通路確保などに至るまで、
様々な面で観察眼を持っておくと、いざという時に役立ちます。

地震は予知できませんから、せめて、地震が起きたらその場所がどうなるのかを予知しておく方が
ずっと現実的ですし、"知りえない恐怖"を和らげることができます。
定期的にシミュレーションして、自分が今咄嗟に動けることはできたかな、
躊躇してしまうかなといったことに気付ければ、それが一つの反省点であり、改善点ということに
なります。防災も自分のレベルを経験値を以て上がっていくので、
定期的にシミュレーションしてみてください。

但し、それが破滅願望な目線になることはやめてくださいね。

今日の記事は以上です。
皆さんの防災意識に少しでもプラスすることができたら嬉しいです。

明日もどうぞお楽しみください。
尚、感想はブロマガコメント欄でも放送内のコメントでもお気軽にどうぞ。


明日は愛媛県で発生した、デラ台風青葉丸沈没事故(1949)を紹介します。