9月10日から茨城県を流れる鬼怒川が堤防越水・決壊を起こし、多くの人々が建物に取り残されるなどの被害を生みました。
この記事では、災害時に救助要請をする側、そして要請を見た側の2つを中心にどのような行動をとるべきか、Twitterをメインに取り上げて紹介します。



救助要請
もし建物に取り残されるなどして救助を要請する場合、茨城県ではまず119番通報をするように呼びかけています。
救助要請は119番通報に 茨城県
9月10日 15時51分

茨城県災害対策本部は、家の中に取り残されるなどして救助を要請したい場合は、119番通報をしてほしいと呼びかけています。

各市町村が情報を取りまとめて、県に報告し、県から連絡を受けた自衛隊が救助の対応にあたっているということです。茨城県の災害対策本部では、電話がつながりにくいこともあるが、電話がつながるまで待つか、諦めずに複数回かけてほしいと呼びかけています。
2015年9月10日15時51分配信 NHKニュースWEBより引用
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150910/k10010226011000.html


しかし、どうしても電話が繋がらなかったり、電話ができる機器を持っていないなどの場合、Twitter社ではTwitterによる救助要請を利用することもできると紹介しています。
もし、なんらかの理由で110や119に電話がかけられない場合、ツイートすることが可能であれば、Twitterを救助要請の通信手段として利用することもできます
Twitter社のサイトより引用


Twitter社では、具体的な救助要請の方法についても紹介しています。
Twitterで緊急救助を求める場合には、#救助 ハッシュタグとともに要請内容、写真、住所または位置情報など、具体的かつ正確な情報をつけましょう。救助が完了したら、報告ツイートするとともに、救助要請ツイートを削除してください。
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Twitter社 Twitter Lifelineより引用

特に、Twitter社では以下の点について言及しています。
  • 具体的かつ正確に救助内容を書く
  • 住所がわかる場合は具体的に書く
  • #救助 ハッシュタグをつける
  • 写真を添えて状況がわかるようにする
  • 住所が分からない場合は詳しい位置情報(GPSデータなど)をつけることも可能
  • 救助が完了したら報告ツイートをするとともに救助要請ツイートを削除する



救助要請を見かけたら
Twitter上で救助要請ツイートを見かけた場合、Twitter社では2点の行動をとるよう紹介しています。
1.できればTwitterで被災者と連絡をとって状況確認
2.代理で電話で119などに救助要請をする
※むやみにリツイートして拡散せず、119番や地域の対策室などに連絡をしてください。
Twitter社のサイトより引用

主な点は、
  • できればTwitter被災者と連絡をとって状況を確認する
  • 被災者に代わって電話で119などに救助を要請する
です。
気をつける必要があるのは、米印の「むやみにリツイートして拡散しない」という点です。


ただし、一部の記事ではTwitter社の紹介とは正反対のことを紹介しているものもあります。
・公式リツイートで拡散する
withnews(ウィズニュース) サイトより引用


もし、リアルタイムで救助を要請するツイートを見た場合、反射的にリツイートをして拡散しようと思ってしまうかもしれません。
しかし、そうすると119などに救助要請する人が急激に増加し、ほかの救助要請を阻害してしまう可能性があるのではないかと思います。
したがって、救助要請ツイートを見かけた場合は、むやみにリツイートをせず119などに救助を要請するというのが最善ではないかと思います。



まとめ
  1. 救助要請をするときに119が使えない場合、Twitterで具体的・正確なツイートをして要請もできる
  2. 救助要請のツイートを見たら、むやみにリツイートをせず119などに救助を要請する
  3. 救助完了したら、報告ツイートをして要請ツイートを削除する

Twitterでの救助要請は今回のような河川氾濫や洪水被害にかぎらず、地震などの震災時、大雪などの雪害時などにも重要な役割を果たします。被害を最小限に食い止めるためにも、是非とも方法を覚えておきましょう。