菊地成孔さん のコメント
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「ここんとこの良いもの(売れないだろうな)」
まあもう、<良いものが売れなくたって普通>という時代が、なんかいつの間にか終わって、いつの間にか再開した感じですが、今日、金原ひとみさんの最新作「アタラクシア」が送られてきて、これもう普通に素晴らしいです。
なんでだろうなあ?僕、国文学はもうまったく読めなくて、ディスじゃないですけど、友人に勧められて買った西加奈子さんとか、文字が入ってこないんですよね頭に。僕の文学読みの能力がダメダメなんでしょう。
とにかく僕、ここ50年の日本の小説は、コンスタントに読めるのは筒井先生、小林信彦先生、京極夏彦先生、高橋源一郎先生、水村美苗先生、矢作俊彦先生、で手いっぱいで、(蓮見先生の「伯爵夫人」、小説家再デビューの北野武先生は特例として)、自分より年若い先生方のは、中原昌也さんと金原ひとみさんしか読めないんですよね。このお二人のは、喉が渇いてる時の水みたいにゴクゴク入ってきて、あっという間に飲み干してしまいます。どれもすげー面白い(壇先生のは、ゴクゴク入ってこなけど、異物感や、すげえ知己があるとか、やっぱり例外的な小説家ですが)、日本語の文学には素晴らしい可能性が満ち満ちている、と思わせられます。
セカンドビルボードは、単純にサチモスとセロの「総合力(が、ビルボード概念の中心なので)」を一目でわかるように比べたり、ファイナルスパンクハッピーとグリムスパンキー(名前だけですけど・笑)の総合力を比べるということができるでしょうし、K-POPいうまでもなく、世界中のローカルオーヴァーグラウンダーと、ワールドワイドのオーヴァーグラウンダーの違いも明確にするでしょう(第一ビルボードもそうで、ミシュランと同じく、世界各国に手を伸ばしました。それが、ザ・ビートルズのデビューによって、世界中のボーカルスターが消えて、世界中のビルボードのHOT100がみんなザ・ビートルズに染められてゆくんですよね。あれは革命運動だと思いました。
最終スパンクスの現状でのマーケリサーチは何とODがやって、報告書が来ます。ご指摘の通り、音楽好きよりアート、ファッション、フーダー、漫画家さんが多いです。これまたご指摘の通り、母集団が増えれば、平均化すると思いますが、「プロダクツが無いのにツアーをするとどうなるか?」という実験でもあり、それはエビデンシャルではないですが、ステージからの目視で、「どれだけ踊れる人が来るか?」の観測でもありまして、それでDJセットもくっついていた訳ですが、ボス君の報告では「踊れてない人はほとんどいない。数にしたら20%弱」と言ってました。ここが資料として面白いですね。音楽好きだから踊る。そうではない人は踊らない。というわけではない。という。
谷王は、私感ではODよりも幾分か可愛いです(笑)。音が済んでるのは、天下のスターリングサウンドのマスタリングによるものですね(笑)。僕の作品でスターリング、特に、故トムコインにマスタリングしてもらったのは「CURE JAZZ」と「ドミュ二ストの誕生」で、どちらも異様に音が澄んでますね(笑)。
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