菊地成孔さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
誕生日がめでたいなんて、もう10年前から消えた感覚ですが笑、今年ばかりは感慨深いですね~。先ほど57になりましたが、岩井俊二監督、松重豊さん、キム兄、京極夏彦先生、リリーフランキーさん、宮根誠司さん、ダウンタウンのお2人、いっこく堂さん、 KONISHIKI さん、モーリー(ロバートソン)、等々、この年、ないしこの年周辺生まれの現状での特徴は「もう終わった感のある人も、バリバリ現役感の人もいる」という混在だと思います。
「オワコン」なんて死語も死語ですが、「よし、慎重派みたいに<年内無理>とは言わないけど、しばらくは自粛生活のリモートマーケットだな」と思って、思いっきりリニューアル&コンテンツましましにした途端に、世の中がほぼほぼ元に戻り、既にブルーノートのチケットが売り出されているという、初めてかもしれない、世間に遅れをとった菊地ですけれども笑、これでしばし、世の中は、消費活動というより、社会享楽活動に対するスタンスが二分されると思います。ただ、ブルーノートは「ハイブリット公演」とか言っちゃって笑、ブルーノートらしい、オトナな態度だな~と思うばかりですが、ひょっとしたら、こんな変わった公演は最初で最後かも知れないので、物は試しで、御ヒマな方、ぜひお越しください。内容は、極めて簡略化していえば、「今週の1曲」プラスαですが。
ありがとうございます!自粛生活はとにかく短すぎたし、問題提起として、人々が労働意欲ではなく、出勤意欲や祝祭意欲を失ったらどうなるか?というポイントに興味があったので、がっかりです。自分がジジェクと同じこと言うようになったか笑、と思うと感慨無量ですが笑、とにかく革マルはまた蜂起します絶対。マルクスは読み直されてナンボですし、今の日本人がオルグされやすい思想家ナンバーワンになりかねないので(一時期の、俗流のアドラー流行りみたいな、非蜂起的な流行と逆で)。暴走する古典回帰ですよ笑。
先日「ランブル」と言う優れたドキュメンタリー映画を見ました。一言でいうと「インディアン(登場するインディアンの末裔たちは、「ネイティヴ・アメリカン」なんて、ほとんど言ってなかったです)がアメリカ音楽に与えた影響、それは主にロックに現れている」というテーマで、ものすごく面白かったんですが、一見リベラルが喜びそうで、二度見するとリベラルを黙らせるような映画でした(公開前なので説明がもどかしいですが笑)。とはいえ、僕が思うに、今最もリベラルを「狩って」いるのはコンサバではなく、世界それ自体だと思っているので(「コンサバが増えている」という意味ではなく)、リベラルの世界に対する否定の動きを見て行きたいです。僕が知る限り、リベラルは音楽がよくわかってないです笑。
Post