菊地成孔さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
奇妙なお盆と、奇妙な夏と、奇妙なロスオリンピック閉会式の最中ですが、いかがお過ごしでしょうか?僕と同じ考えと同じ境遇の方、たくさんいると思うんですが、僕、 STAY HOME が(実際あの必要性とは別に)年内ぐらい続くのだと思ってたし、その方がワクワクするし(恐慌の可能性も高まるし)、それに対して、自分なりに適応しよう。と考えた末、このブロマガのコンテンツを大幅に増やしたんですね。
ところがご存知の通り、今はほぼ世界中が、締め付けと緩めに振り回されていて、要するに今、中っ途半端に笑3次元の仕事が入ってきまして、結果として、無茶苦茶に大忙しになってしまってるんですね笑、締め付けと緩め、と言えば、フロイドならばもうこれは肛門括約筋のことでして、ご存知「肛門期固着」ですが、岸田秀とかは非常にわかりやすく、肛門期で止まっちゃうということは、サディストになる可能性を秘めている。と解釈しています。
子が母親に与えられる、最初の財産 / 黄金というのは大便なんですね、これを、どさどさと、あげたいだけあげる、という風にはならないんです。プレゼントですから、景気良くドカドカあげちゃえば良いじゃん。とはならない。子はここで初めて、母親との関係のコントロールのため、景気良くあげるだけでは能が無いので、出し惜しみしたり、お預けしたり、あげるような態であげなかったり、駆け引きのイニシアチヴをとる=振り回す。という、凄まじく興奮する権利を持ちます。子供のすることなので、全て独りよがりなんですけど。
これはまあフロイドのベーシックワンですが、授乳期の子供は生きるすべを唇を使って局所から摂っているいるので口唇期、やがて離乳食など食べ始めて、母乳よりもはっきりした大便の素材を摂取するようになると、局所は肛門に発達します。もうその段階で、大便は「したいだけするもの」以上の、心理的価値を持つわけですね。
眠りは子供にとって、ひょっとしたら一番難しいことかも知れないです。一番良い眠りは、夢を見ない(「夢も見ないほど」という方が近いでしょう)ことです。夢は思考と経験の整理であって、大人と比べると、毎時100倍ぐらいの思考活動をしているであろう、そして身体的には全く疲れを知らない子供は、とにかく寝ないし、夢と現実の区分もちゃんとついてないし、幼児的な多形倒錯の中にいます。可愛いですね笑。
ご指摘の「サバサバ系」にはいろんなタイプがありますが(サディストも含まれると思います)、単に防御でやってる人も多いですね。特に出会い頭に自己申告する人とかは。先にいちゃう。子猫ちゃんというのは槍は持っても盾がないので、防御に必死です。ナチュラルな自分のタチというよりも、防御規制でしょう(「理念と自分らしさのためなら、嫌われたって構うものか。敵は幾万ありとても己を貫く!」という子猫ちゃんはいないので笑)、僕の経験だと「自分は結構きついこと言っちゃうんでヨロシク」申告の人は、たいてい単なるマゾヒストが多かったです。ノータイムで「ではそちらにキツイことを倍返しするとどうなるのでしょうか?笑」と言うと、瞳孔を開かせて濡れるケースが多かったので笑。
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