菊地成孔さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
改めましてあけましておめでとうございます。予定通り、60年代東宝映画ばかり観て過ごしています。何度も書いていますが、僕は60年代東宝ラインズのトップラインであろう「ゴジラ=戦記=特撮=円谷」ラインに全くインポテンツで、先日大文字さんの BS かなんかで「ゴジラ対モスラ(モスラ対ゴジラ?)」をやっていたので観てみましたが、やっぱりインポテンツでした。
しかし、こんなもん今更書くに値することかどうか、伊福部の音楽は本当に凄まじく、映画としてはピクリとも勃たない「モスラ対ゴジラ(ゴジラ対モスラ?」でさえ、20小節ぐらいのライトモティーフが流れると大いに興奮しましたし、本当に腰が抜けるほど驚いたのは、同じライトモティーフの繰り返し使用の回数が、興奮してカウントが止まるまで、だとしても30回以上で、それでも全然飽きない事でした。世界ライトモティーフ史上最多でしょう。どんだけの強度かよ。と慄然としま
僕は2005年に情熱対りきに出た時「音楽は戦争をアップさせるBGM になるほど強い力を持っている。なので、音楽は素晴らしく、平和や愛にしか作用しないという民間伝承は甘えているだけだ(大意)」と発言しましたが、この考えは今でも全くブレていません。原理を扱っているからだと思います。「生きていてよかった」は、恐るべきことに、戦時にも最も有効です。強いエネルギー(例えば核エネルギーやリビドー)は、平和利用すレバできますが、悪用もできます。坂本さんの発言は不勉強ながら見聞きしていませんが、推測になりますけれども、おそらくこうしたお話をされているのではないかと思います。
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