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santafede33さん のコメント

どんでん返しのオチでも、ハッとするアイデアでもなく、優れた小説や音楽は平場が優れているかと思います。
耳をつんざくハイトーンでも、目のくらむような速さのパーカッションでもなく。書かれなかった信仰や言えなかった愛や悲しみについて思いを馳せたり。

つまるところ、そういった平場が日常なんだろうと。そして、その日常を描写できるようになるのが「芸事」なのかと思います。

そういった平場である日常を味わえるようになるのが、芸が分かる、もしくは年を重ねる、ということなのかもしれないと最近は思います。
と、日記を読んでいて、ふと思いました。本当に悲劇的なことは、日常の中に。逆もまた、ですが。

簡単に人が亡くなっているように見える当地ですが、一人一人の亡くなることの困難さは依然として変わっておりません。

こちらでは、ホットドッグはPerro Calienteと言います。
Perro Calienteと聞くと、ホットドッグよりも俄然よだれが出ます。
No.4
46ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
   朝型はだんだんと昼型に近ずいている。とまれ、今日は6時半に起床した。人間ドックに行くからである。人間ドッグ(発音の話ではない。いや、発音の話でもあるのだが、「人間犬」だと思っていた)だと勘違いしていたのは遠い遠い昔ではない。しかも、普通の、なんの変哲も無いホットドッグ(パンとソーセージ)を想像しながら「人間ドッグ」だと長年思い込んでいたのだからイマージュとは不思議だ(かなり分かりずらいだろうが、普通のホットドックはホットドッグで、人間ドッグもイメージの中ではホットドッグなのだった)。    もうこの歳になると、何が出てきてもおかしくない。特に今年は、喫煙習慣が戻ってから初のドックであるからして、地雷を抱えている脳も、さほど弱くもないと思っている心臓も、万年花粉症で腫れている喉や鼻に、タバコの甚大な影響によって、あなたに大変な健康被害を起こさせるかもしれないのである。  
ビュロ菊だより
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