菊地成孔さん のコメント
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花粉症の季節がやってきた。ずっとピースライトを吸ってきたが、花粉症の症状が加わると、とてもじゃないが重くて吸えなくなる。もはや花粉症とは言えず、総合アレルギー性鼻炎なのだが、いよいよ花粉症のアレルゲン放出が始まると顔面まで痒くなる。
色々試した結果「ケント・ウルトラライト・メンソール」に変えた。「ウルトラ」と箱に書いてあるところがなんだか凄く、0・1ミリなので、吸った気がせず、あまり好きではないのだがメンソールにした。
僕は余りに懐かしがりすぎるのは好きではない。しかし、時折、どうしようもない。懐かしすぎるのは、一種の病気だ。一口吸って、19歳の時まで吹き飛ばされてしまった。上京した年である。 DC ブランドを着た僕は、意気揚々とセーラム、ヴァージニアスリム・メンソール、クールを吸って、ツバキハウスやニューヨークニューヨークに通っていた。
>>12
KURUSHに限らず、「なんでこの人、語られにくいんだろう?」と言う人はどのジャンルにもいますよね。なんだろうな、「語りたくない」とか「語る必要はない」とか「オレが語るべきではない」とか「もうどこかで誰かが語ってるでしょ」とか、様々な心理的な動きを出させる音楽。という感じもしなくありませんが、日本のHIP-HOP界はほとんどが在命者で、具体的な人脈も全て生きているので、そういったこともあるのかも知れません(因みにドミュニスターズは異端なので笑、どこの人脈もないですが)。
僕はKURUSH大好きですけれども、少なくとも音楽だけ聴いていても、孤独の人。と言う感じはします。インストゥルメンタルに走ったのも、クラッシュポッセを解散したのも、氏の孤独感から来るもの、つまり何らかの事態があって孤独になってしまう、のではなく、孤独のバイブスが、何らかの事態を生む。といった感じでしょうか。あとは「ダークでアブストラクトな質感」という物は、日本においては非常に弱い。という全音楽に通じる平均値もあるかも知れません。
僕の知人では、パードンキ村が氏の熱狂的なリスナーです。そして木村氏の師匠はヤン富田さんです、ヤンさんもKRUSHは好きだと思いますね。この流れにも、孤独さの結晶性を感じます。孤独の遺伝子というか。
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