菊地成孔さん のコメント
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今、「ナルズキッチン 」の収録を終え、試食シーンでワインとシャンパンを飲んでしまい、明日も早くから仕事があるので、そのまま寝ようと思ったのだが、ある映画を見て、余りにも感動し、興奮の余り全く眠れなくなってしまった。「ビーチバム」も本当に素晴らしい作品だけれども、一時的に、とするが、吹き飛ばしてしまった。今はまだ、その映画の反芻が脳内で止まらなく、要するに作品に魅了されている、というゾーンから出ていない。出ていないまま、これを書いている。
僕は個人的に、アニメ映画の熱心なファンではない。それでも僕にはアニメファンの方々に多くファンを持ち、外国人で僕の名前を知っている人の大半も、同じ理由で僕のファンでいて下さっている。「トライガン」「カウボーイビバップ」に参加し、「峰不二子という女」と「ガンダム」の音楽を担当させて頂いたからである。僕とアニメカルチャーに関する話は、シンプルに言って大変
ありがとうございます!人は誰でも、興奮したら人を何らかの形で動かしますよね笑。僕が多角的なのは、作品の多角性を反映していると思います。物凄く奥行きのある映画なので。「やっぱ20世紀末は良かったなあ」とまで思いました。今、多くの人は00年代のことを思い出そうにも思い出せなくなっているような気がします。回想にも運行マップはあり、途中でコロナや震災やリーマンショックなどがあり、遮蔽物化するからだと思われますが、今はSNSなどによって、下手すると毎日、抑圧しないと耐えられないという状態の処理に当たらなければならず、今を見ることに必死にならざるを得ない人々も多いと思います。この作品は03年なので、僕がパニック障害の治療をしながら「構造と力」を作っていた時です。まだタランティーノも元気で、9 / 11という要抑圧物件をよそに、世界中が生命力を放ち続けていた時代だったように思いますね。
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