• このエントリーをはてなブックマークに追加

菊地成孔さん のコメント

userPhoto
菊地成孔
>>3

>>3

 まああの笑、どうしようもないのは終戦直後から爆発的に増大したでしょうから(親や親戚がいつも言ってました笑)、どこにもいます。今回は、70代中盤であろう者が、60に近い者に「アンちゃん」とか言って絡む、と言う、一種の老人大国日本の風景ですよね笑、座頭市に宿場の雑魚が絡むとき、高倉健のヤクザにチンピラが絡むとき、龍が如くで主人公の任侠に脇の任侠が絡むとき、概ね20代が30代中盤に絡んだり、天井でも30代が40代に絡む程度だったはずです。

 上記は全てフィクションで、ストリートでは、一気に突破的にオヤジ狩りとかありますが、僕が遭遇した件は「癪にさわる若造が来たので威嚇する」という定型の、シルバー版だと思い、敢えて描いてみました笑。僕が知る限り、こうした場合の啖呵の応酬は「なんだよてめえ」「うるせえよ」「なんだっつうんだよ」「うっせえな放せよ」「殺すぞ」とかいうレヴェルのものが延々と続きます。片や物書きの端くれで、片や偏差値の高い、麻布開成(あるいは麻布中か麻布高)出身のご老人だったことにより、少々は楽しかったですが笑、やっぱ「やっちゃう」わけにはいきませんね笑。もし床に倒されて、2人がかりになったら、お爺さん2人でもやられちゃうと思いますし笑(路上だし、ノートブック守らないといけないし)、ケーキフォークを鼻に突き刺すというのは、行動に移せば簡単でしたが、やっぱ抑止力が働くので、口先で交わしたと思います笑。

 僕が公開しているのは「とっくに削ってるか」「オレ、鼻削るの下手だよ」という際に「高須クリニック」というワードを使えなかった事です。これは明らかに、日常的に、いかにコンプラが身に沁みているかを表しており、ため息をついています笑。
No.9
40ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 夏休みの最中に58になった。今回のラジオデイズにある通り、58歳になった瞬間はスタジオにいて、1時間半ばかり録音し、その後、早朝6時までスタジオで別の作業(サックスの練習とか、動画に付ける字幕の指示書きとか)をし、外に出るともうすっかり明るい。そのまま理由もなく漠然と起きていた。58になった瞬間から1時間半の気分は、ラジオデイズに詰め込んである。    天気予報では6月14日の東京は大雨警報が出ていた。天候が完全に予期される世界なんかゴメンだが、天気予報は博打なので好きだ。未だにしっかり外したりする所に天気予報の癒しがある。なので「予報によれば」だが、僕の誕生日は大雨が降るのである。    いきなりだが、何年か前にインドネシアに行った。そこそこのリゾートホテルに数日宿泊したが、朝食は7時からで、僕は毎朝1番に朝食ブッフェのコテージに行った。コテージはビーチとつながっていた。  幾万羽かわ
ビュロ菊だより
「ポップ・アナリーゼ」の公開授業(動画)、エッセイ(グルメと映画)、日記「菊地成孔の一週間」など、さまざまなコンテンツがアップロードされる「ビュロ菊だより」は、不定期更新です。