santafede33さん のコメント
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演奏の仕事がないと、結果として書き物の仕事と授業しか仕事がなくなる。株主総会とかやってみたいのだが(やり方がわからないのだが)、そもそも株主が外にいないので出来ないし、自分でも株のやり方が全くわからない。株をやってる友人に株の話を丁寧にしてもらっても、絶対に途中で意味がわからなくなり、話が止まってしまう。一番わからないのが「空売り」で、恐ろしいのは「もうちょっと考えればわかりそう」なところだ。そして「こんなもん熟知してしまったらドラッグじゃないか」という予期不安が強く働くので避けている。兜町を舞台にした映画で好きなのはいっぱいあるが、あれも詰まる所、意味がわからないままに楽しんでいるだけだ。野球のルールを知らない者でも「メジャーリーグ」や「がんばれ!ベアーズ」は面白いに決まっている。
副業で持ってるカフェとかの営業状態のチェックとかにも行けない。副業を何もやってないからだ。服もコロナになってから1着も買っていない。どころか、「スムースエスカレーター」の MV 監督として伊勢丹でロケして以来、伊勢丹にも 1 回も行っていないのだった。おそるべしコロナ禍。しかし、 SUPUR (シュプール)が、「満を辞して」という感じでユーチューブチャンネルを始めたので、デパート飢餓感、ファッション飢餓感、グルメ飢餓感は全部ここで晴らすことが出来る。
ホンサンスの初期作品の映画、こちらで海賊版で購入し見たことがあります。
売っていた場所は、韓流ドラマなどの海賊版DVDを扱っている店で、注文すれば翌週にはスペイン語字幕を付けたものを揃えておりました。
「人気あるの、これ?お前しか買わないんだけど」
俺は好きだけど。
「なんか不思議な映画じゃない?」
多分。
見たのか、この海賊版屋のにーちゃんも。それにしても、こんなマニアックな作品をどっから手に入れるんだろう……
そんなやり取りをした後、隣にいたコスプレ少女が同じ盤を手に取りました(海賊盤屋は一度入荷すると何枚か焼きます)。彼女は、被ったピカチュウの帽子の隙間から(ピカチュウが帽子化され尻尾が垂れ下がっているタイプ)、細く大きな目で裏面の解説を読んでました。(海賊版ですが、丁寧にスペイン語でのあらすじの解説が付いております)
そして、1枚購入しました。
シネテカ(当国のシネマテーク)でホンサンス作品の上映を行えば、毎回毎回、同じ老人が、同じ席で座って見ているのを何度も何度も目撃しました。彼は、いつも一人でやってきて、最前列の真ん中に座ります。近くにいるカップルは幸せそうに映画を見始め、喋りまくるのですが、老人は咳払いが止まりません。
韓国焼肉屋に行けば(当国は歓楽街のど真ん中に韓国人街が鎮座しております)、ホンサンス作品が上映される度に、作品の手作りポスターが焼肉屋に貼られていました。誰がそのポスターを作り、誰が貼ったのかは分かりません。隣には、Sojuを飲み続ける韓国人男性達。網の上では鶏の足が焼かれてます。オモニは、流し続けた韓流ドラマを見ています。
ホンサンスにまつわるこういった光景が、ホンサンス的でだなあ、と感じます。
作品を見ていつも感じるのは、アクション(ト書き)とダイアローグ(台詞)のコード化です。(シナリオに起こし直すと顕著です。この間のラジオデイズの音声による再現が近いと思いました)その上で、ダイアローグを構築した時に交わされる会話の「運動」がものすごいな、と思います。(私がスペイン語字幕で鑑賞していることに、そのコード化と運動を感じる一因があるのかもしれません)
勿論、コード化した上で、もう一度、そのコードを映像で再現するので、その時に完全にマジックが注入されるように思います。
ボルヘスの言う、炎と数学、の結晶のように。
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