菊地成孔さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
真夏が来た。 NHK が「いだてん」を集中放送している。とても良い。残念なのは、オリンピック直前の集中放送だという点である。僕は、メディアで言っても言っても全然使って貰えなかったので、仕方なくここに書くが、今年の大河は「いだてん」の再放送が一番良いと思っていたし、もし大河枠の再放送が無理だったら、3ヶ月ぐらいかけて全話を集中再放送するのが良いと思っていた。
有名なリーフェンシュタールの「民族の祭典」のを引き合いに出すつもりはないが、国民に政治的な偏向を与えたかったら娯楽が一番だ。ゲッペルスのいうとおり。「いだてん」は本放送当時、国民が落ち着いてゆったり鑑賞できる状態ではなかったし、今となっては振り返る(想起)するのにも鬱陶しい何かがへばりついてしまっているが、近代日本史の勉強になるし、歌舞伎俳優がテレビに出た時のスキルと演技プランが同じすぎて(大人計画も、ちょっとそう)、画面中の演技群
<時代のコード性のはなしすごく気になっています。
歴史性がない現在至上主義の規範は倫理でもなんでもないという立場にもある程度の納得はできるのですが
やはり擁護する根拠にはならないですよね。>
はい。僕も全く同じ意見です。擁護にはなりません。なので、同じコンセプトを擁護に使った太田さんはダメだと思います。僕は、「過去のコード」の存在すら鑑みる以前に知らない。という状況は、こう言った局面だけでなく、あらゆる局面でダメだと思っているだけです。
僕は、80年代も90年代もハイでひどかったと思っていますが、両者は微妙に違いますね。80年代のがずっとダサくてハイで牧歌的でした。90年代よりは。
一番やばいのは戦前です。のびのび感がハンパないですよ笑。戦争は日本の歴史にやはり大きな断層を入れています。
Post