• このエントリーをはてなブックマークに追加

菊地成孔さん のコメント

userPhoto
菊地成孔
>>75

>>75

 うおー。占星術に関する質問をくださった方なのですね!正直びっくりしました笑、また、僕の人間把握の方法と全く違う方法使う方との対話は正直非常に楽しく、話題自体は小山田さんに関するものですが、一つの対象を巡って、マナーが違う者同士の齟齬や理解があることは、非常に有意義に思っており、楽しかった以上に、感謝の気持ちに絶えません。


<小山田さんの件と、菊地さん学歴詐称の件を、私は同じもの(どちらも受け取り手の誤解や悪意を持って拡散する側に問題がある)として捉えていることは理解して頂いていると思ってました。

菊地さんが学歴詐称を意図的に行うなど「デメリットしかない」と激しく同意しますよ。私が菊地さんが好きな理由はファザコン(私はファザコンという自覚があんまりないのですが)だからではなく、権威や学歴にすがりつかない自由人であることが、ひとつの大きな理由です。>

 ↑ 了解しました。ただ、フフロイドの文脈に忠実に言うと、あなたからはファザコン性(アンチオイデプスとも言えます)を感じると言うのは、僕と言う対象を<好きな理由>というより、そもそも対話や発想のマナー、義憤にかられるポイント(心が動くトリガー)等々が、息子なるものの立場と、逆転した、父親の権威、という立場を、僕が好きかどうかというリージョンではなく、いついかなる時でもそのマナーに従っている。といった意味です(好かれることは大歓迎なので、それを否定しているわけではありません笑)。
 

<どちらも感動して痺れました。こうして自分の好きな菊地さんを並べると、私はロマンティークなお父さんっぽくもありますね。
 
しかしファザコン(父との関係に傷がある)が皆、権威主義的なものや従順な信者等に反感(菊池さん的に言うと性的興奮?)を覚えるかというと、厳密に調査すると結構な例外が出てくるはずので、>

 ↑ 持ちろんそうです。僕がしていることも、あなたがなさっていることも、人格の類型化のスタイルであって、それが類型化(コード化といっても良いですが)である限り、例外は出てきます。これは類型化行為の前提です。
 
<「私のアセンダントは、チェ・ゲバラと同じくして天王星(反権威主義・革命・革新・平等などを意味する)が合である」の方が、パーソナルな正解率が高いと思ってます。私は父だけでなく母とも疎遠にしてますし。あ、申し遅れましたが、私は占星術の長文を菊地さんにお読み頂いたものです(笑)>

 ↑ はい。驚きましたが、じっくり納得の方向に動いています笑。



<今回の返信については、これまでより読みやすく、ご配慮頂いたのか否かは不明ですが、ありがたかったです。勝手に感謝申し上げます。>

 ↑ 少なくとも誤字には気をつけたつもりです笑、言い訳がましいですが、僕のPCでしている、このコメント作業は、僕にはものすごく文字が小さくてですね笑、ほぼ見えないぐらいのまま書いては上げてしまい、いちいち直していては煩雑になるぐらいなので、放置していた。という事で、なんとか文字を大きく表示すれば解決すると思います笑。


<そして、菊池さんは「言葉そのものの意味と定義」に非常にこだわる人だなぁと思いました。また、話が本質から細部へどんどん流れながら、私には「本質的な意味や文脈を無視して言葉に言葉を返す」印象です。>

 ↑ 僕的には文脈があると思っているのですが、言語コミュニュケーションに、自走化や逸脱、単語への執着から逃れられる人はいません。ですので、そう評価されることには違和感はありますが、納得感もあります。


<これは星占い的には双子座、乙女座の特徴です。両方とも言語を司る水星を支配星とする星座です。菊地さんは6月の双子座生まれで、他者に攻め込むときに発揮される火星が乙女座です。
 
私は、12星座で最もお父さん的な(かつロマンティークとも定義される)12月の山羊座生まれです。火星は、天王星(反権威主義・革命・革新・平等などを意味する)を支配星にもつ水瓶座です。
 
双子座(菊地さん)ー山羊座(私)
乙女座(菊地さん)ー水瓶座(私)

は噛み合わない関係です。しかし太陽も火星も対外的な要素でしかなく、内部では私は菊地さんに非常にシンパシーを感じています。>

 ↑ うおー、この一連が、僕の勉強不足でもあり、フロイドは使うが、そのほかの類型化を使わない。という能力限界を既得権化すれば、正直全くわかりません(反感があるとか、ではありません。知らない類型化に対しては白痴化するしかないので)。


<だから、菊地さんの出生時刻が知りたかったです。残念です(笑)>

 ↑ いや、僕も知らんぷりしているわけではなく、本当に知らないので、残念です笑。



<菊地さんの火星は乙女座の6度なのですが、>

 ↑ はい。


<"この度数の人は、言葉や情感で遊ぶ性質があります。日常のこまごまとした事柄を大袈裟に誇張して楽しんでみるなど、退屈にならないように生活に浮き沈みのリズムを作り出すのです。しかしその結果に自分が責任をとるわけではありません。"
"周辺的な細部に至るものに楽しみを見出し盛り上がります。細かいことは楽しい。"
(松村潔著書より引用)"

なかなか当たっていると思いませんか?(笑)>

 ↑ なかなか当たってますね笑。類型化にはそういうところがありますが。

 ただ、この対話を、「類型化VS類型化」とした場合、ですが、あなたはすでに、コミュニュケーション以前に、類型上の属性を設定しているのに対し、僕は、対話の中から徐々に類型化に落とし込んでおり、そこの違いは大きいと思います。

 僕は、「どんな人か全くわからない」というところからスタートします。これは即興演奏で、初共演する奏者に対する理解の仕方と全く同じなので、僕が即興演奏家であることとも結びついていると思います。これは巷間言われる「類系(血液型とか国籍とか)によって、先入観を決めてから対話を始めるのは良くない」的な話ではないです。「当たりをつけてから始める」という作法も有効ですからね。


<小山田さんの太陽は水瓶座の8度で「実生活では模擬的に演技することに徹する」「情感を込めることを嫌う」「架空のものに真実味を見出す」です。
火星は蠍座の16度で、「清濁を併せ飲む」「他者を拒否せず受容的になる」その一方で「自分自身の資質の中に安住し外に求めない(ので人によっては怠慢につながる/沈黙しやすい)」という特徴があります。

この短文でご理解頂ける自信はないですが、小山田さんが沈黙したり、事実と異なる発言をする可能性くらいは考えられますかね。>

 ↑ この類型化を前提とするならば、ですが、小山田さんに裏の事情がある説は説得力を持つともいました。


<自分で謝罪したんだからその責任を取れという人が、自分の発言を事実と思うなと言い、さらには相手に硬直的だとか、支離滅裂で詭弁だなと思いました。>

 ↑ いや詭弁でも支離滅裂でもありません。僕が申し上げたのは、まだ僕がグレーだと思うことや、想像に過ぎない領域のことを「事実」だと断定したり、「それが正論です」という風に、議論の最中に結論を出して断言するというのは、父性的な(権威的な)硬直に思える。ということです。また、詭弁というなら、あなたの類型化は類型化である以上、詭弁性を持つし、その類系モデリングを勉強していない人には、支離滅裂です。


<視点をありとあらゆる場所に設定して良い=個人の解釈でいくらでも評価は変化しますから、これ言い出したらキリないですね。客観的に、相対的な評価として菊地成孔が町田にやられた件と、小山田圭吾の件と、どちらがダメージが大きいかと問われれば、まあほとんどの人が小山田圭吾と言うんじゃないですか?>

 ↑ そんな客観性や相対的評価は、あると同時に、全てではないと思いますね。

 <菊地さんご自身が甚大な被害にあったとお考えなのは分かってますよ。傷ついてるんだなぁって思いますから。だからこそ、ここに反論してくるわけで。>

 ↑ そりゃあ楽しい思いをしたわけではないので笑、傷が一切ないとは言えませんが、町山さんとのツイッターゲームでの負けは、むしろ誇りにも思っています。あのゲームの勝者には、あんまりなりたくないので笑。負けるのを承知で、メッセージしようと思い、予想通りボロ負けました。その点は満足しています。

<私はお父さんらしく「町山くらい自分の力で勝てばいいのに」と思ってるだけです。少なくとも小山田圭吾バッシングを打ち返すよりは簡単そうに見えますね。私なんか、もしあんな著名人(町山)に難癖つけられたらビーフだと思ったりもしますから。自分に非がないと思う限りは。>

 ↑ 「自分の力で勝てばいいのに」も何も、自分の力で負けたと思っています。「勝てばいいのに」というのは「やりゃ勝てるだろう」という前提も含まれると思いますが、こりゃちょっと勝てないかもなと思いながら事を始め、進めながら「こりゃ絶対無理だ」と思い、やがて「こんなバトルフィールドで勝者になりたくない」と思うに至りました。こうした経時的変化は、前述、僕のコミュニュケーション方と似ていると思います。


<「小山田さんはファンに擁護してもらえて羨ましい」なんて私だったら絶対に言いたくない自己憐憫傾向は、出生時刻関係なく、菊地さんの出生図に出ています。夕方生まれくらいなら、幼少期か母との関係にトラウマを負うということも、かなり明確に出てますね。>

 ↑ いや、あれは自己憐憫ではありませんて笑。本当に羨ましいわけではありません。続くセンテンスの中で、「僕にああした擁護がないことに安心し、満足している」というのは悔し紛れではなく、ガチです。そこが伝わらず、「あ、自己憐憫、この人の出生図通りね」と判断されるのは、あなたのマナーであると思います。

<心理学を占星術でレスポンスしてみましたが、こんな会話も楽しんで頂けるでしょうか?(笑)>

 ↑ とても楽しいです笑、呆気にとられていますが笑。

 *文字数制限があるので、後半に続けます。

 




<どうやって誰もが無心に認めることが起こり得るのだろうと疑問に思いますが、分かりました。ご回答ありがとうございました。>

 ↑ 僕は、事を成すのには時間がかかる場合があると思っています。僕の仕事の多くは、その時には全く理解されません。ただ、「10〜15年も経てば、当たり前になるなこれは」と思っており、実際にそうなっている事象だらけです(ポリリズムに関することとか)。ですので、誰もが無心にスターリニズムの傾向を認めるときが将来的に来ると思っていますし、そのをターゲットに発言し、アクションしているつもりです。吊られるのは誰でも嫌でしょう。でも、吊られる事を身を以て示せば、後々、時代が変わる事で、当たり前のように理解されると思っていますし、極化し硬直している人々以外には、もうすでに届き始めていると思います。慢性病への治療と、急性病への治療の違いですね。


<小山田さんが現在沈黙しているのは事実だし、コーネリアスのTwitterでも見てもらっても、絵文字とか「あ」とか「闇」くらいしか言葉載ってないですよ。>

 ↑ そりゃあそうでしょう。あなたが「事実」としていることは、小山田さんのネット上での沈黙だけを指していません。拡大的に、「小山田さんが悪くない」という事を「事実」としていると思います。グレーゾーンをして「事実」というのは硬直だと思います。

<「あ」と発言しているから沈黙してないだろ!と言われたらもうお手上げですよ(笑)>

 ↑ そんな事言いませんよ笑。

<菊地さんの火星は責任を取らないが特徴で、双子座も一番責任取らない星座です。それを責めることは無いですよ。個性です。しかし無責任な人から無責任と指摘されると、かなり違和感ありますよ(笑)>

 ↑ それこそ、出生図出されたらもうお手上げですよ笑。星占いマウントじゃなですか笑。


<これはもう本当のことは誰にも分からないし、菊地さんのお考えが正しい可能性も、もちろんあると思います。>

 ↑ 小山田さんご自身もグレーだと思いますよ。なさったことの評価に関しては。


<私が言いたかったのは、菊地さんは自分から攻撃を仕掛けたり、弱者に暴力を振るうタイプでは無いということです。今回もそうご回答頂いてますしね。>

 ↑ はい。

<それは、小山田圭吾さんも同じだと想像してます。事実として、クイックジャパンには小学生の悪戯レベル以外に、弱者に暴力を振るった文章は見当たりません。>

 ↑ 僕は小山田さんがどんな方なのかはわかりません。ただ、揃った記述を総合するに、それが有罪か無罪かは、関係者一同がグレーで、しかし今はグレーが許されない時代なので、と判断しています。

*文字数の官営で後半に続きます。
No.76
41ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 真夏が来た。 NHK が「いだてん」を集中放送している。とても良い。残念なのは、オリンピック直前の集中放送だという点である。僕は、メディアで言っても言っても全然使って貰えなかったので、仕方なくここに書くが、今年の大河は「いだてん」の再放送が一番良いと思っていたし、もし大河枠の再放送が無理だったら、3ヶ月ぐらいかけて全話を集中再放送するのが良いと思っていた。    有名なリーフェンシュタールの「民族の祭典」のを引き合いに出すつもりはないが、国民に政治的な偏向を与えたかったら娯楽が一番だ。ゲッペルスのいうとおり。「いだてん」は本放送当時、国民が落ち着いてゆったり鑑賞できる状態ではなかったし、今となっては振り返る(想起)するのにも鬱陶しい何かがへばりついてしまっているが、近代日本史の勉強になるし、歌舞伎俳優がテレビに出た時のスキルと演技プランが同じすぎて(大人計画も、ちょっとそう)、画面中の演技群
ビュロ菊だより
「ポップ・アナリーゼ」の公開授業(動画)、エッセイ(グルメと映画)、日記「菊地成孔の一週間」など、さまざまなコンテンツがアップロードされる「ビュロ菊だより」は、不定期更新です。