菊地成孔さん のコメント
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阿部一二三は金メダルが確定した瞬間から一礼をしてインタビューブースに入るまでほとんど発汗しておらず、インタビューの途中から滝のような発汗が始まり、インタビュー内容が固いものからリラックスしたものにソフトランディングする辺りでバケツで水をかぶったかのような大量の発汗を始めた。
僕は性的には一番狭いヘテロセクシュアルだが、阿部のこの発汗のあり方には性的な興奮を覚えた。発汗フェチとかではない。卑近も甚だしい例で申し訳ないが、僕が壊死性リンパ結節園で臨死体験をした時、発熱が41度を超えると、肌がパサパサにまでなる。動脈(静脈ではない)に解熱剤を注射すると、1時間で36度になる。37度まではパサパサのままだ。36度になった瞬間、ベッドの上でバケツから水をかぶったかのような発汗があり、そのたび僕は失神した。また、性行為の中でオルガスムスの後まで汗腺が完全に閉じてしまう女性を何人か覚えている。彼女たちは皆オルガスムスの効果が激しく、しかし汗腺が閉じてしまうので、オルガスムスに向けて、肌がサラサラになる。絶頂を迎えた直後から、リラックスタイムに向けて水をかぶったように汗が噴き出す
この代謝システムに関して、僕は畏敬の念のようなものをもっている。命がけのことなのだ。命がけのことが終わったのだ。
やはり500年紀というのは重みがありますね。僕もガルシアマルケスの短編にはミンガス のインパルス期、ガルシアマルケスの長編にはインパルス期のミンガス だと思っています笑。「族長の秋」に「ブラックセインツ」の「ソロダンサー」が、まるで映画化されてOSTになったぐらいペアリングした時はなんというか、文学的というよりか、映画的な感動がありましたね。「ブラックセインツ」の出典はシェイクスピアだと思っているのですが(dcprgの「フランツカフカの南アメリカ」には当該ソネットを入れましたが)、何か他の可能性はあったりしますか?
千駄木に、「ジャズ喫茶<映画館>」という、ものすごい名前のジャズ喫茶があって(喫煙可能)、80を超えるご主人がミンガス マニアなので、長いと1人で3時間ぐらい居座ってミンガスとドルフィー ばかり聞くんですけど、マルケス、安部公房、コーマックマッカーシーは外れないですね。因みにドルフィーにはピンチョン、ドナルドバーセルミがペアリング最高です。
ガンダムの時、原作ではハードバップだったのをフリージャズに差し替えさせて頂いたんですが(原作の先生にも許諾を取り)、ドルフィーの線にするか、セシルテーラーの線にするか一瞬迷いましたが、SFとの相性に於いてやはりドルフィーだな。と判断しました。
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