菊地成孔さん のコメント
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今から、前回に引き続き、ジュース類の自動販売機の話をする。この間、「コミケは最高のジャパンクールであり、原義に忠実に、世界で最良のファシズムだと思う。もしヤンキーと手を組んだとしたら、だが、我が国最大のカルチャー与党が形成できる」と書いたばかりで、ついこないだ、ドスモノス の荘子君とマイメン谷王と鼎談をし、その可能性について「アフロディズニー」を叩き台に、語り合ったばかりなのだが、夏は実に危険な季節で、また次の問題提起があった。流石にフジの時のように慣れぬ検索までしなかったが、今は「想像できる発言は、すべて発言されている」世の中なので、議論のクラウドがどうなっているかは想像に難くない。飽和だ。
「 NAMIMONOGATARI 」は、今やきちんと内部でのジャンル分けができている(ほど豊かな) J ーヒップホップ界の中でも、どっちかつうと G ラップ寄りのフェスとして、まず名称が完璧だし(「パチン
いや、そこに日本人が震える必要は、少なくとも今のところはないです。中国はグーグルを締め出しましたし、言論弾圧はどの国にでもあります。音楽はどれだけ禁圧されても、原理的に消えることはないので(言葉や概念は、禁圧されている間に弱体化し、忘れてしまうこともありますが、音楽は脳裏からは消えないので)、いつかは圧力をはねのけます。それより日本のSNSは法規制が少な過ぎます。僕はコロナに関する法規制について、あれだけやかましくネットで話題にするなら、ネットの法規制に少しは目を向けろと言いたいですね。タリバン自体は、オバマが「ビンラディン殺害」を、ヘンテコなタイミングで勲章にしだした時からずっと感じていましたが、アフガン陥落自体は、歴史上類例がないことではなく、静観すべきでしょう。ショッキングな映像に振り回されていてはフロイドさん事件と同じになってしまいますよね。恐ろしいのは、映像の力で、普通にあることを、ことさら大袈裟にできることで、逆、つまり「あるのに隠してしまう力」は、インターネットがかなり、ですがはねのけました(事の善悪ではなく)。ですから注意が必要だと思いますよ。
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