今から、前回に引き続き、ジュース類の自動販売機の話をする。この間、「コミケは最高のジャパンクールであり、原義に忠実に、世界で最良のファシズムだと思う。もしヤンキーと手を組んだとしたら、だが、我が国最大のカルチャー与党が形成できる」と書いたばかりで、ついこないだ、ドスモノス の荘子君とマイメン谷王と鼎談をし、その可能性について「アフロディズニー」を叩き台に、語り合ったばかりなのだが、夏は実に危険な季節で、また次の問題提起があった。流石にフジの時のように慣れぬ検索までしなかったが、今は「想像できる発言は、すべて発言されている」世の中なので、議論のクラウドがどうなっているかは想像に難くない。飽和だ。
「NAMIMONOGATARI」は、今やきちんと内部でのジャンル分けができている(ほど豊かな)Jーヒップホップ界の中でも、どっちかつうとGラップ寄りのフェスとして、まず名称が完璧だし(「パチン
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新曲はまだ聴いていませんが、藤井風は絶対ソッチに行くと思います。僕は叶姉妹のインスタグラムをたまに観るんですが、完全にソッチで最高です。しかし、藤井風は、音楽家としては卍(窪塚洋介)みたいな事にはならないと思いますね。武道館ライブのDVDでもうノックアウトですよ笑(登場して最初のMCが、かなり長く、そして英語)。
>>30
いや実体はあります笑、彼らは今、SNSで政治家や音楽家の地位を失墜させたり、謝罪させたりする力を得て性的に興奮していると思いますし、僕が全く謝罪しない事にも、逆の性的興奮を抱き、性的興奮ですから、やがて飽きて(僕に)、次の標的にどんどん移るでしょう。地上波もメディアの王としてかなり踏ん張りましたが、軍門に降りました。彼らの存在を無視したり、無価値化させるようにロジックを組み立てたり、敵対するのはストレスしかないです。本来「敵」と言うのはそういうものなので、敵を完全に倒す物語(や現実)は人を性的に興奮させるわけです。
ナイスな状態。というのは、性的興奮さえない状態です。敵と闘争することは多いに結構、というか、しなければいけないことですが、闘争には様々な形態があって、逃げることもそうですし、一時的に和平を締結することもそうですが、爽快でナイスな気分になる、というのは極めて個人的で、短期的で、簡易であり、最強です。その事実への理解が低く、また、過小評価されていると僕は思うんですが、音楽はかなりそれを与えてくれます。時間が、過去から未来へ、現在走行中のタイムライン、未来から現在へと、3つのラインが走りますし、リズムを熟知すると、4本目のラインも生じます。
この現象は、人を興奮もさせますが、というか、場合によっては同時に起こるんですが、爽快感と興奮は元来違うんですよ。僕が「良い気分」「最高」「最強」というと、性的快楽だと思っちゃう人が多いと思うんですが笑、「もう今自分は、性的興奮もねえわ」という状態が、疲弊や傷によってではなく、爽快感によってもたらされることを、本当はどなたも知っていると思うんです。その事の意義を、もっと多くの人々が取り戻すべきだと思います。
整体でもそれは起こりますが、整体は手間とスキルが入ります(すごく簡単だけれども)、それよりも、太陽を浴び、喉が渇き、液体を摂取する、それだけで得られます。自販機はそのアイコンです。
>>32
追記ですが、DC/PRGは強く闘争的で、かつ自己解放的な音楽でした。ハードコアなレベルで平和の軍。とも言えます。僕がDC/PRGを解散させたのは、そうした闘争形態、解放形態としての仕事は完了したと思ったからで、次にやりたいことは、真の爽快感を生み出すための新しい組織を作ることなんです。もちろん、過去、爽快感を生み出す優れた音楽は幾億もありました。それを言ったら、ダンスミュージックだって幾億もあったわけですが、音楽は不感症や飽きることとの戦いで、新しい構造がフレッシュを与えるのは歴史的な事実ですので、僕がしたいのは、いつでもシンプルな状態へ人々を導引するために、新しく複雑なモデルを作る事なんですね。
人生においてあんまり自販機を使ったことないです。むしろコンビニでペットボトルを買う方が多いかな。各コンビニのジャスミン茶に手が伸びます。安いし(笑)新しく複雑なモデルという言葉。なんだか私の仕事にも生かせそうなお言葉で工夫してみようかなぁと意欲がわきました。ラジオデイズの布袋さんの件のお話、爆笑しました!
先月、銀座松屋で昼飯を食べに行ったら同フロアで漫画家・大暮維人の展覧会を開催していたのですが、漫画に疎く(ほかの何にも疎いですが笑)、また語彙に乏しいため的確な表現ができませんが、美少女(エロ表現あり)を描く作風の男性漫画家のイベントにはオタク男子が集まる、というラベリングとは全く違う、黒夢のサイン会の如しドレスコード、エイジ/ジェンダーコードでもあったのかというほどのブラックorピンクコーディネートのパフスリーブやフリル、レース素材のトップスに、ミニスカートで、しかも性的に屈折しておらず欲求不満の少なそうな女子達が集まっていたのを見て、近所の大邸宅の建て替え工事が終わったのを見たような感覚になりました。
僕は自営業の家で育ったからか、ストライキ的なもの、雑草魂の称揚、キリギリスよりアリという感覚は幼少時からあまり無く、話は飛びますが笑、菊地さんが仰るとおり、楽しんだ者勝ち、イライラしたら負けですね。
カルロスゴーン金返せ、とか、ドナルドトランプで民主主義崩壊、長期政権はファシズム、とかなんとかって、結局、音楽や夏の太陽の前には何の効力もない議論だということを再認識しております。
アーマッドジャマールの南米風アルバム「Macanudo」
収録のSugar Loaf at Twilightを聴き、人工の自然の美しさに心を奪われながら想うことは、今年も台風が多くの生命と財産を奪って過ぎ去るでしょうが、つまらない議論も一緒に持ってってくれるといいなー、ということですね笑。
散らかった文章ですみません。
>>33
え?!
"次にやりたいことは、真の爽快感を生み出すための新しい組織を作ることなんです"
思いがけず、菊地さんの次の野望が聞けて、すげーワクワクしてますっ!そして、なんだろう、私の鬱々とした気持ちを別なベクトルへ動かしてしまう、この言葉にワクワクしてます。こんなふうに話をドライブしていくのもすげー楽しい。
ジブラさんが謝罪しようともNAMIMONOGATARIは優勝なのだという言葉にもすごく救われました。(ジブラさんはあんまり好きではないけども)なかなか今、そのフェスに参加したアーティストの本音みたいなものは聞けないので。
フーコーは外山さんの流れなのかなと腑に落ちますが、菊地さんがベルクソンというのはかなり意外です。菊地さんがよく言われる発生時間を、ベルクソンが空間化された時間に対置した持続する時間に引きつけて理解しようとしたりしたこともありました。
>>34
人生においてあんまり自販機を使ったことないです。
↑ これは驚くべき貧しい人生ですね笑。せっかく日本人なのに笑。次から使ってください笑
>>35
もう既に、Twitterを過去の2ちゃんねる視し(僕は万民のTwitterより、選民の2ちゃんねるのが遥かに知的 / 病的であったと思いますが)、あらゆるストリートを楽しむ風潮は出始めていると思います。ご指摘の「エロ美少女の漫画家古典に、そういった(形こそゴシックでけど無病的な)少女たちが集まる」は、結構古くからの傾向だと思いますが、いずれにせよ女性の動きには常に期待しています。
カルロスゴーンはものすごく面白かったし笑、ツイッターでトランプを不支持した人々は、誰に吹き込まれたか知りませんが、トランプがアメリカで唯一、白人至上主義の大統領だとでも思っていたと思うと、ちょっとおっかないぐらいですし、長期政権由来であろうと、なんであろうと、ファシズムを悪しき単語として入力していたのかあのファシストたちは笑、としか思えず、なんつうか劣化に気がつかないというのは、端的にみっともないですね。
おっしゃる通り、今年も台風のみならず、インフルエンザもガンも交通事故も殺陣も、多くの生命と財産を奪って過ぎ去るでしょう。でもやはり、「つまらない議論」が吹き飛ばされることは、実際にはありえないだけに、とても詩的ですね。ミカバンドの「颱風歌」ですね。
>>37
僕はフロイド、谷王はベルクソンというのがジャズドミュニスターズの構えなんですが、僕は、日記中にある通り、斜め読んで入って来なかったものは語りません(その代表がドゥルーズ)。とはいえ、ベルクソンは翻訳で読んでも文章が美しく、また、霊的でもあるので、「あと一歩なのだが、谷王に任せた」と思っていました。
発生時間(イーオン)は、ベルクソンのいう<持続>とは、あんまり関係ありません。発生時間は、音楽を聴くのが一番感得しやすいですね。