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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>1

 追伸ですが、フロイドによる言い間違え、読み間違えの有無豊かさで言えば

<田中みな実の「また読んでくださいー」と書いてありますが、これは菊地さんの変換ミスだ(本当は「呼んでください」と書きたかった)と推測するのですが、これは何かしらの無意識の表象しているものでしょうか。>

 と、ありますが、僕が「呼んでください」を「読んでください」と誤変換したのは、田中みな実氏に限った段落ではなく、江藤愛氏、古谷祐美氏、田中みな実氏を連名で総称的に使っている部分です(「あの」という表現で、田中氏だけをやや特別扱いしていますが)。後の段落で、さらに詳しく、田中みな実宇治についてのみ書いた部分の結びでは誤変換していません。

 ですが、コメント引用箇所は、微弱に、ですが、誤変換の対象が田中みな実氏のみに偏って読まれており、繰り返しますが、田中みな実氏をピックアップした段落では誤変換は起きていないので、これは読者としてのとしあきさんの偏りを示しますので「何が偏りを生じさせたのだろうな?」と先ずは思ってしまいます。それは「この人は田中みな実氏のファンなのだろうか」「<下さいー>という締めのが<下さいね>という締めよりも好きなのだろうか」いったシンプルなものから、「文章に対する集中力が、何行目で落ちる癖があるのか」といったリージョンまで多岐にわたり、非常に楽しいです笑。

 誤変換については、フロイドの存命期にはなかったので(「書き損じ」はあり、フロイドは「言い間違え」と同列に置きましたが)、僕にはワンダーというか、単に老眼で細かい字の自己校正が出来ない事による(PCの変換能力のあり方にも左右される)、つまり無意識からのエフェクトのない現象、だと、現在のところは考えていますが、日記中、「女性が求めるあらゆるものを手出し区把握する」とあり、これは言うまでもなく「女性が求めるあらゆるものを正しく把握する」が正しいので、「手出し区」とうのは、誤変換にしてもよく出来てて面白いな。と思います。自然現象が主ミュラクラで文字や具体的な図象に見えてしまうのと似ている気がします。
No.3
36ヶ月前
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 秋になると、自分の忙しさがいきなり実感されるようになる。気温が下がるからだ。今月からリアルサウンドで映画批評の連載が再開されるし、写真集に1曲選曲してエッセイを書く。という連載もいい調子で続いている。当コンテンツでも、藤井風の分析と、自作歌詞の分析を準備しているところである。「 UOMO 」は(とうとう)ウエブ版が出たら「新連載良いですね」とったメールが(案の定)来るようになった。 UOMO の連載は、僕の連載史上、最も長く続いていて、今まで誰の話題にも上がらない完全な真空状態だったのだが、これがネットだ。そろそろネットでのインタビューも止めようかと思う。それしか言ってない奴になる。というか、今、ネットに出てこない人間はミッシングパーソンで、とんでもない昔の発言から、ついこのあいだの発言までを好きなように繋げられて、名も知らぬ奴が結論を出す。そして書籍は読んで泣けるやつしか売れない。昭和とさほど変わらないとはいえ、世界は変わった、つまり、秋が来て良かった。    音楽家としては curejazz という、ちょっとした大仕事が終わり、今はオーニソロジーのアルバム制作に入った。正午の空は暗く、用意された楽曲は素晴らしいものばかりで、肌寒い気温の中でうっとりする。どの曲の歌詞に「カーボンニュートラル」を入れようかと思うとワクワクする「カーボンニュートラルとか言っちゃって、何が本当で嘘か分からないくせに、僕を好きというの?グリルを食べにゆこう。ワインもつけて。ガソリン車で」「カーボンにニュートラルな君は、パパにしたかった叱責を僕にし始めて止まらなくなった。口から溢れ出る止まらない二酸化炭素と、付けっ放しの家電。少なくともニュートラルな時間じゃなくない?」  
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