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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>6

 料理店の名前が出てこないのは、単純にコロナによって料理店に(ほとんど)行かなくなったからです。僕はどうしても8時に飯を食い終える事が出来ないみたいなので(宴会とか、そういう半分フォーマルなのは行きますが、自分の食事となると)ストーカー様対応で一番気にしてるのは喫茶店で、これは手軽に入れますから、行っても名前は伏せてますけれども(とはいえハードコアな方は天才的で、どこにも何にも話してないのに、あらゆる場所に出待ちしてたりするんで、ゲリラみたいですね笑、それは防げません笑)、料理店で良いところがあったら名前は基本的に出します。今はコンビニ(っつうかセブン)か、伊勢丹のデリカですね。スマホ持ってないんでウーバーイーツが注文できないのです。

 緊自宣が開けてもまだ9時終わりに延長されるだけですし、僕はなんか、禁圧が好きみたいで笑、料理店に行けない生活や、ライブが8時に終わる生活や、服を買わない生活や、お客様がうおーとか言って騒げない生活とかが、結構悪くないとうか笑、だんだん慣れてきました。それでも「8時までにディナー食い終わる」というのは、むしろ具合悪くなちゃうんで笑、行ってません。

 東京に移り、懐具合が良くなってきた。というのは、静かに景気が良路しいですね笑、過去僕が紹介した店が、味が変わってしまっている、ということは、推測になりますが無いと思いますので、取り急ぎは、過去紹介させて頂いた店に行ってみてください(volvoのサイトでスカンジナビア料理をグルメレポートしているので、そちらもみんな美味いです)。

 ウィズコロナとか言って、一生付き合うみたいな感覚が蔓延しているのかもしれないですけれども、僕は一貫してコロナはインフルエンザと同格になると考えており、もうこの歳になると、数年間の禁圧というのはむしろ楽しいので笑、気長にレストランライフが戻ってくるのを待っています。
No.7
36ヶ月前
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 秋になると、自分の忙しさがいきなり実感されるようになる。気温が下がるからだ。今月からリアルサウンドで映画批評の連載が再開されるし、写真集に1曲選曲してエッセイを書く。という連載もいい調子で続いている。当コンテンツでも、藤井風の分析と、自作歌詞の分析を準備しているところである。「 UOMO 」は(とうとう)ウエブ版が出たら「新連載良いですね」とったメールが(案の定)来るようになった。 UOMO の連載は、僕の連載史上、最も長く続いていて、今まで誰の話題にも上がらない完全な真空状態だったのだが、これがネットだ。そろそろネットでのインタビューも止めようかと思う。それしか言ってない奴になる。というか、今、ネットに出てこない人間はミッシングパーソンで、とんでもない昔の発言から、ついこのあいだの発言までを好きなように繋げられて、名も知らぬ奴が結論を出す。そして書籍は読んで泣けるやつしか売れない。昭和とさほど変わらないとはいえ、世界は変わった、つまり、秋が来て良かった。    音楽家としては curejazz という、ちょっとした大仕事が終わり、今はオーニソロジーのアルバム制作に入った。正午の空は暗く、用意された楽曲は素晴らしいものばかりで、肌寒い気温の中でうっとりする。どの曲の歌詞に「カーボンニュートラル」を入れようかと思うとワクワクする「カーボンニュートラルとか言っちゃって、何が本当で嘘か分からないくせに、僕を好きというの?グリルを食べにゆこう。ワインもつけて。ガソリン車で」「カーボンにニュートラルな君は、パパにしたかった叱責を僕にし始めて止まらなくなった。口から溢れ出る止まらない二酸化炭素と、付けっ放しの家電。少なくともニュートラルな時間じゃなくない?」  
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