菊地成孔さん のコメント
このコメントは以下の記事についています
彼らがどういう牽制関係にあったかは、のちの歴史が幾分は証明するだろうが、きっとこれは僕だけではなく、多くの人々が、この2年間で「風邪」や「インフルエンザ」に罹患しなかったか、あるいは、コロナ以前と比べると激減していたのではないかと思う。
僕は、「現在のニューヨークが来週の東京だ」と言った学者も「残念ですが、来年(ここでは2013年)福島の子供達は甚大な被害を受け、チェルノブイリリング(甲状腺ガン摘出の傷跡)を持つ子だらけになるでしょう」と言った学者も、頭を丸め、托鉢僧になれとは言わないが、 SNS の使用は停止するか、あるいは国家に使用権を剥奪されるべきだと思うが、彼らよりタチが悪い奴は「先の見えない時代」という(悪い意味での)名コピーを考案した人物である。
そうですね。風邪は僕だけではなく、ほとんどの人にとって疲労の蓄積、それが緩む過程であって、要するに整えているので、「風邪の細菌」が「コロナのヴィールス」(細菌のがヴィールスよりずっと巨大な生き物です)のように、人に襲いかかってくるのではなく、人が緩む瞬間に立ち会っているわけなのです。この日記のテーマは「どうやってコロナの終わりが来るか」ということですし、冒頭にあるように、風邪、インフルエンザ、コロナの3すくみというのがどう評価されるかは、俯瞰的には全く見えず、個々人の実感の中にしかないと思います(科学的、医学的推測が山ほど出ると思いますが、それらは一つもアテにならないと思います)。そこには、多くのプラセボや、名前もつけられていない、人間の心身に対する諸反応の牽制関係が(まるで政治や経済のように)生じていると思いますね。
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