菊地成孔さん のコメント
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セネガル人のママドゥは、ルノアール渋谷店のソファに座り、スマホをいじっていた。色々な手配が必要だからだ。ミリ単位で綺麗にシェイヴされた髭、アフリカ人の特権である、どれだけ宝石を身につけても下品にならない茶褐色の肌、痩せ型でとても静かに話す。北米だったらゲイピープルと目されるだろう。ママドゥは足元の大きな袋を指差し、在日アフリカ人独特の無表情で「あ、この中にあるから」と言った。
元 DMR 、現在は HMV ヴァイナルシブヤの上にあるルノアール渋谷店は、他の多くのルノアールと同じ、壁面ウインドウを誇っていた。僕は基本的に渋谷は使わないが、ヴィロン(パン屋がやっているブラッセリー)とプラザ(水槽型の巨大なプールが設置されているラブホテル)といくつかの映画館をごくごくたまに使うので、道玄坂より東へはストリート1本でも全く通らない。
「書かなかった事」は、前コメントでも触れられていた「大儀見が大変だった事」です。あの時も僕は事態の収拾に奔走しました。大儀見は(ご存知かどうか)、見た目のダンディさと最強感で、盤石の男に見えますが、実は物凄い心配かけで、結構な周期で危機に瀕します。その際僕が奔走する時も、大儀見とは直接話してきませんでした(マネージャーさんとか、サイトの管理人さんとか)。
文章は「何を書かないか決める事だ」という、獅子文六か誰かの名言がありますが、言いたいことを手短にわかりやすく書くことが最良とされる、エクリが取説になる、物凄い薄っぺらの時代が来てしまいましたね。もちろん、民から「文学」への欲望は消えませんから、短文で奥行きを出す欲望も高まっていると思いますが、例えばツイッターはいっそのこと俳句にしないとダメとか笑、すると良いと面白いと思いますが笑。
タブラのバヤは、引っかかりやすいですね(単純に炙りの器具に似てるし笑)。サバールは先に動画であげちゃったんで笑、シカトしてください笑。いつかステージで叩くので。
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