ゲストさん のコメント

新年早々家族離散した。
こちらは起こるべくして起ったことだとわかっていても、それでも失意の底に沈みショボくれていた。

大雪後の底冷えする歩きにくい道をぼんやりと進み、友人と待ち合わせのブルーノートへと到着。友人の遅刻連絡を受け、外国人向けの少々座りにくいソファーで友人を待つことにした。
開演ギリギリ現れた友人とともに席へとついた。間もなく二日目のセカンドセットがスタートした。

正にヤベー。
先ほどまで現実を拒否しふて寝をしていた細胞が一斉に目を醒ます。ぞくぞくと熱を帯び気分が高揚する。
何が良いのが、全てが良いのか判断不能。間違いなく後者であるが。
アンコールが終わり、フッと横の友人を見る。お互い終始無言で陶酔しており、目を合わせた途端
「ナニこれ!ぺぺ、サイコーじゃない!!震えた!ヤバいねー」。

その晩は久々に熟睡できました。
ショボくれた細胞立ちの冥土の土産になりました。
本当に素晴らしいステージありがとうございました。
No.3
35ヶ月前
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 今年、「正月がなかった」のは僕だけではないのではないだろうか、多くの芸能人がハワイで正月を過ごし、年末年始番組の多くは撮り溜めであって、ホノルル空港やワイキキの5つ星ホテルの前にはテレビクルーが待ち受けていて、という光景は、そうでなくともアウトオヴモードになりかけていたとはいえ、ここ数年は構造的に無理になったままだ。    もちろん僕がいかにハワイを愛していても(恥ずかしながら初めて書くが、僕は二度目の結婚式はハワイアンヴィレッジーワイキキビーチで最も偉大なレトロホテルーで挙げ、パーティーはハワイでも有数な、新興おしゃれ地区の、かなりイカした巨大なカフェ空間で行なった。思い出すに我ながらーというか、2人目の、女優の様に美しく聡明な妻が全部仕切ったのだがー腹が立つほどお洒落なパーティーだった。ブルータスが取材に来てもゼクシィが取材に来てもなんら問題はなかったと思う。というか、両誌にとって、かなり有益な記事になった筈だ)、正月をハワイで過ごすほど儲けていない。というか、正月は東京に限る。    僕は、とにかく東京の正月が好きである。東京が好きで正月が好きなのでワンプラスワンがいくつにカウントされるのかわからない。伊勢丹で10月には節を予約し、知人の酒造りから最高の純米吟醸無濾過を一升便で送ってもらい、行きつけの寿司屋から鯛の塩焼きをやって貰って、丸鶏1匹から清湯を作って雑煮にし、東宝60年代の DVD を見ながら数日ゴロゴロするために生きているのだな、と思う時さえある。    しかし今年は違った。僕は「新音楽制作工房」の立ち上げに際して PC に LINE まで搭載し、「岸辺露伴」のオンエア日にチャンネルを立ち上げるべく奮闘し(僕以上に奮闘したのがあのギルドのメンバー達だが)、大晦日の DJ のために選盤とサバールの練習をし、正月は、セブンで売っている、よく知らないビオワインでモスチキンを食いながら2日間だけゴロゴロし、「お正月」は高速で通り過ぎていった。<疲れて2日ぐらい何もできず、ぐったりしていた>という、半年に1回ぐらいやるアレと何も変わらない。  
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