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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>8

 ライミングは綺麗ですが、せっかくオチが「靴」に修練してるので、同じテーマだとしても、靴にもっとこだわって、説明的なヴァースを減らしたほうが迫ってくると思います。

 <試作>

 ブカレストに向かう靴ブカブカ
 部下はブブカの読みすぎで舞台監督はいつ転ぶか
 
 ブカブカのフロウを探しても
 武漢とか豚の缶詰しか浮かばない
 靴なげて占う兵士たちの地球儀は
 丸いようで丸くない
 むしろ国境もブカブカ
 ブカブカの国境線をブカブカの靴で
 部下とともにパパと共に超える

 裸足で歩けるときこの状況は変わるだろう
 それは両足で靴占いをした後の話
 子供の頃なら簡単にできた話
 父親になったら暗澹に根拠はなし

 
 
 
 
No.13
34ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 なんと驚いたことに2月が終わってしまった。ついこの間まで「岸辺露伴は動かない」の準備に勤しんだり、新音楽制作工房を立ち上げたりしていたと思っていたのに。    告白するけれども、実は今、学生のような気分だ。あらゆる意味で「<学者>のような気分」という方が些か正しいのだろうけれども、マインドが若々しいとうか青臭い。学生の頃は全く勉強しないやつだったんで、これはイメージになるが。    新しいバンドでカヴァーするスティーブ・コールマンの「 HARMATTAN 」という曲があり、シンプルな話、いわゆる「難曲」である。 DCPRG で言えば「 circle / line 」に近く、難曲すぎて作曲者自身が1度も演奏したことがない(「 circle / line 」はトライはされたが完奏されなかった)。    「難曲」にも様々なリージョンがあるが、これは「多重録音の結果」と「作曲者の狂気(特に偏執性)」が結びついた形で、とてもシンプルな構造理解にかなりの時間がかかり(この件は、伝わりずらいと思うが、僕は構造読みは早い。特にリズム構造は本を読むように読めるが、和声の構造読みは音楽家平均よりも数ミリ低いぐらいである)、五線紙にぺんてるで何度もトライ&エラーを繰り返した後に(「大作家」コントみたいに、くしゃくしゃに丸めた五線紙で部屋がいっぱいになった)、実際に正しい構造読みができた時には「うわあああ!!こうなってたのかあ!!」と、学生のような気分になった。  
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