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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>34


 いや大丈夫です、こうちゃんさんのインフルエンサーぶりにちょっと驚いただけで笑。

 M-BASEの自己解説は、明らかにわざと難しくしているので笑、理解できなくて当然です(LCCや濱瀬先生に近いメンタリティ)。僕は彼らの能書きは日本語に訳して何度か読みましたが、楽曲分析するのが一番手っ取り早いと思い、読まなくなりました。類似のものに、コールマン(オーネットの方)のハーモロディクスや、ジェフミルズの自己解説がありますが、もうやって並べてゆくと、僕が好きなアーティストばっかりです笑。

 ただ、上記全員の、特にM-BASEは楽曲分析すればするほど、恐ろしいほど構築的で、バランス(コールマンのオブセッション)が完璧に取れているのには驚かされます。おっしゃる通り「モダンポリリズム」でも「キクチカメラ」でも簡単な解説はしてるので、ガイドぐらいにはなると思いますが、そろそろ上がる「キクチカメラ」で、ややガッツリやってるので、そちらをお楽しみにしてください(「キクチカメラ」なんで、理論的にガチではなく、エンタメ程度ですが)。
No.36
32ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 なんと驚いたことに2月が終わってしまった。ついこの間まで「岸辺露伴は動かない」の準備に勤しんだり、新音楽制作工房を立ち上げたりしていたと思っていたのに。    告白するけれども、実は今、学生のような気分だ。あらゆる意味で「<学者>のような気分」という方が些か正しいのだろうけれども、マインドが若々しいとうか青臭い。学生の頃は全く勉強しないやつだったんで、これはイメージになるが。    新しいバンドでカヴァーするスティーブ・コールマンの「 HARMATTAN 」という曲があり、シンプルな話、いわゆる「難曲」である。 DCPRG で言えば「 circle / line 」に近く、難曲すぎて作曲者自身が1度も演奏したことがない(「 circle / line 」はトライはされたが完奏されなかった)。    「難曲」にも様々なリージョンがあるが、これは「多重録音の結果」と「作曲者の狂気(特に偏執性)」が結びついた形で、とてもシンプルな構造理解にかなりの時間がかかり(この件は、伝わりずらいと思うが、僕は構造読みは早い。特にリズム構造は本を読むように読めるが、和声の構造読みは音楽家平均よりも数ミリ低いぐらいである)、五線紙にぺんてるで何度もトライ&エラーを繰り返した後に(「大作家」コントみたいに、くしゃくしゃに丸めた五線紙で部屋がいっぱいになった)、実際に正しい構造読みができた時には「うわあああ!!こうなってたのかあ!!」と、学生のような気分になった。  
ビュロ菊だより
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