＜菊地成孔の日記 ２０２３年２月１７日 午前０時記す＞
- 12
「髪が自然に染まる話」
年末にゴダール特番をTFMでやり（結局「出ただけ」になったが）、特に浅田さんとの対談は独立して文字起こしされ、エレキングブックに再録（？）されたけれども、こういう言い方はどうかと思うが、恐ろしいほど反応がなかった。
因みに最近「恐ろしいほど反応が良かった」のは、ブルータスのジャズ特集の、しかも先走りのウエブ版の方で、まあまあこれは、特集の面子を睥睨するに、真面目に「今は東欧系のプログレ寄りアンビエントーーペッター・エルド等ーーが流行ってますが、それって基本的にはメタルであるアニマルズ・アズ・リーダーズの影響で、ジャズとメタルが寄るって歴史的にも滅多にないし」「拍節のグリッドがある上で揺れたり訛ったりするんじゃなくて、すげえ正確に、拍節グリッドがない細かい変拍子を、壊れた４拍子みたいにする形」「これがクールでありホットであるということなんですよね。すごくよくわかると同時に、自分がやっても若作りしてるようにしか聞こえないと思う」「人類全体が、暗くなっていると感じる。それってブルーノートっていう概念の第二世代と言えると思う」とか何とか、書いたり話したりしてしまうと、なんかひょっとしてとっても虚しいことになるのではないかと予感して笑、結果、編集者が取材に来てからアレを考えたわけだけれども（本誌では割愛されたが、最初は、ひらがなで「じゃず」と入れるのもやってみたのである笑）、久しぶりで反応がでかかった。
ま、クリスマスに難しい映画を撮り続けて死んだ９０過ぎの映画監督の話をラジオでするのと、巷間「敷居が高い」という言葉で表される、未知の伝統的ジャンルへの入門を、ネット検索でやってみよう！というのが、同等の反応を起こすわけがないことぐらいは自分でも理解しているけれども、「恐ろしいほど」が重要で、要するに予想を大きく超えた。その規模感がどこから来るのか？やはり２０世紀と２１世紀の差のような気がする。２０世紀初等の人類は１９世紀を重んじたか？単純に１９２３年の人類は１８６７年とか１８７８年とかよりも、１９２３年の姿を借りた１９２５年ぐらいに熱狂していたのではないかと思う。
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
ブルータスのweb見に行きました！
菊池さんはふざけちゃった⭐︎ みたいに仰るけど、とても素敵な試みで私も検索してみようと素直にワクワクする記事ですね^ ^ にしても、ニットが可愛すぎて…じろじろ見てました^ ^
とってもお似合いですね。
菊地成孔（著者）
>>1
スンマセン僕の書き方悪かったですね！書籍の方はまだ誰も読めません笑、「ラジオ番組」への反応が。ちゅう話です！書籍出たら色々あるかも知れません。浅田さんの対談やインタビューの書き起こしに対する加筆修正の物凄さは有名で、僕も初めて経験しましたが（僕が後手に回ったんで、浅田さんの修正後が届いたんですが、ものすごかったです笑。僕も負けないぐらいやったんで、オンエアよりもはるかにぎっしりしていますんでお楽しみに）
銚子の話は幼少期の体験で、かつ毎日のことだったんで麻痺してしまい、あんまり残虐に思えないんですよね笑。兄貴の小説にある残虐性は１００％アレから来てると思いますが笑。やっぱ「写真」っていうのが大きいんですよね。メディカルは笑。全部説明したら血の気失せる人出ると思いますよ笑。
菊地成孔（著者）
>>2
ブルータスはむしろ、僕の肩書きをわかりやすくしてると思います笑。ちゃんと書こうとすると膨大になっちゃうんで笑。
アニマルズは、ラジオでいぅでも言いましたが、今、あらゆるジャンルのミュージシャンが聴いていて、メタルがここまで汎ジャンル的に聞かれることは滅多にないんで、すごく新しい現象だと思います。僕的には、「ちゃんと見た目がダサい」という強さに感動しました。今、見た目がダサい音楽なんてないんで笑。
菊地成孔（著者）
>>3
いやああれはふざけてますよね笑。とても有益だし、汎用性のある方法ですが、僕がふざけ切ってるんで笑。
あのニットはなんだか評判が良いのですが、おそらく多くの方がご存知、DISCAVERDですよ。今まで海外ハイブランドが多かったんですが、還暦過ぎたらドメスティックをセレクトショップで買うように方向転換しました（逆ですよね普通笑）。
ココです。ある意味誰が来ても似合う服ですよね。
https://discovered.jp/pages/profile
菊池さんのサックスはしばらくお預けですね。そうとわかれば、楽しみに待っています。
そして、今からなら12月のピットインへ行けるように、準備できるかもしれないですし。^ ^
薄々感じてはいましたが、ラジオデイズで今年の予定というか展望というか願望のようなものを聴いて、しばらく反解釈に行けないとはっきり分かりとてもとても残念ですが、まだ未消化のコンテンツを楽しみながらのんびり待とうと思います。(DJイベントなどがあれば行きたいです。)
菊地成孔（著者）
>>7
次の日記で明確にアナウンスしますが、歯によって今年一年の長柄が大体決まっています。１２月のピットインの日程フィクスされるのがいつか、ぺぺの全国ツアーが敢行されるのがいつか？等々の発想になって、今のうちに準備を。というお声がけもさせていただきます。とにかく還暦になった瞬間にはサックス吹けないんで笑（去年はその予定だった笑）。
ほんと申し訳ないんですが、当サイト全体の充実も計りますし、ラッパー、ヴォーカリスト、ピアニスト、パーカッショニスト、DJとして冬まで邁進します笑。結構いいじゃんねえそれでも（悪質な合理化笑）
菊地成孔（著者）
>>8
いやあ反解釈が一番ダメですねえ笑、ぺぺよりダメだあれは笑。亀の歩みではありますが、秋冬には再々デヴューしますんで笑、ヨロシクお願いいたします！
菊地さん、こんばんは。
ブルータス拝読しました。お写真が思い切り笑っておられたので、まさかなあと思いましたが、やっぱりその場で考えられたのですね。とても面白かったです！
前歯をお大事に。早く完全体になられて、ぺぺでツアーに来てください！
菊地成孔（著者）
>>11
あれは面白いですよ笑。あれについて真面目に論じてる人々がいること自体が一番笑。
歯と今年のビジョンについては追ってお知らせいたします笑