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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>33

 yymknnさんもそうなんですけど、話をまとめると、僕はまず、サックスの発音に際して、腹筋主義でない(もちろん、腹筋は使いますよ。立ってるだけでも笑)、振動体(ここではリードですね。サックスの)に対する別コンセプトが知らず入っていて、それがヴォーカルに横滑りしてる「かも」ね。という程度で、ここで紹介している前近代的な発声法は、現在では無理もしくは時間かかりすぎと言われています(教えている先生が日本に1人だけいます)。また、僕が特別なトレーニング法を持っているわけではないです。自然とそうなった。という感じで。

 ただ、ご指摘の達郎さんのように、声帯を鳴らすのが天才的に上手い人がいて、こういう人は絶対に声が枯れないんですね。忌野清志郎さんとかいとうせいこうさんの発声は、「全身が小さく、肺活量が多いわけではない」組の、また別の独自性のある発声だと思うんですよ。お2人とも、声の実音は小さいです。達郎さんはセミみたいなところあるかもね笑。

 僕が個性的だなと思ってるのは藤井風で、長身で腹筋主義が使え&使ってるのに歌声が実は小さいんですよね。平井堅の「度を超えた柔らかさ」と比べるとちょっとわかった気がすると思いますけど。「ガタイが小さいが声帯が良く鳴る」派には
小田和正もいます。
No.36
18ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 なんだかんだで丸々10日間仕事をサボってしまった。体が緩み切って、声帯周辺の筋肉、咳をするために使う肋膜だけがカッチカッチである。もっともっと中枢まで緩めないと。    声帯の周りには実は筋肉は30ぐらいあって、そのほとんどが不随意筋なので、中世の(「ベルカント唱法=オペラの一般的な唱法」が生まれるまでは)ヨーロッパでは、この、おびただしくも細かい、不随意筋を、随意筋のコントロール(例えば、唾を飲むための筋肉群)を元手に、何年もかけて不随意筋を随意筋に飼育的に変えてゆくという、気の遠くなるような方法をとっていた。    しかしこれを身につければ、とてつもない音域(文献だと8オクターブと書いてあったりする)が平然と出るようになるし、音量が出せる。    誰も一度ぐらい考えてことはないだろうか?オペラ歌手とか、お相撲さんの声は綺麗で豊かだ。そして彼らは一様に、平均よりも肥満している。「大きい
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