菊地成孔さん のコメント
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「還暦を迎えても特別な感慨はない」と言うのが、人間の動物的側面だと思う。還暦に関わらず、あらゆる区切りに意味を感じようとするのは人間の人間的側面だ。
僕は還暦になっても、特別な感慨はないと思っていた。「還暦フェア」は、まあまあ、前々から計画 / 準備していたことだから、やることはドッカンドッカンと色々あったが、これはまあ、周期的に小規模のがあるので、特に画期の感はない(動画で説明している通り、シンクロニシティというか、タイミングは恐ろしく合ったのだが= QN があの MV の撮影構想を2転3転している間に、僕の還暦直前に完成し、ガキはちょうど走れるようになっていた。「火星」も、最初は<とりあえず還暦フェア用の予告編だけ作って、本編は<撮影快調>とかにしとけばいい。という流れだったのが、急転直下、嘉山監督が「これしかねえ」奴を作り出して、結局みんな揃ってしまった。「第二期」も、ラジオデイズの
黒澤映画に対して、昔の批評は「対位法的」って言ったんですよね。例えば、「野良犬」の、命懸けの拳銃卯奪回シーンで、遠くでバッハの練習している女の子がいて、聞こえてくる。ここまで極端にやって、しかもイメージで(「対位法」を「何か、異なるふた雨がぶつかること」ぐらいに解釈して)キネ旬で堂々と使っていたんですよね笑。だいたいそんなもんですよ笑。
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