• このエントリーをはてなブックマークに追加

抹茶さん のコメント

>>12
菊地さんにとって川島雄三がそんな存在だったとは。。
続けて『幕末太陽傳』を見たのですが、音楽があんまり耳に入ってこなくて、終盤からエンディングにかけての描写に作家性を強く感じて、そちらに持っていかれてしまいました。

時代も離れていてリファレンス関係なしで似るって驚きですね…!戦後の日本の作曲家は学生時代に片山杜秀先生の本を片手に調べたりしていたのですが、CDが全然手に入らずそれっきりになっていました。これを機にもう一度トライしてみようと思います。書籍楽しみにしております。

>>15
でしゃばり小僧で恐縮ですが、メールの宛先はこちらでよろしいかと。
info@kikuchinaruyoshi.net
横からのコメント失礼致しました。
No.16
16ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 還暦フェアの業務が続く中、ペン大の授業も安定運行し、新音楽制作工房のコーポレートサイト作りも進めてゆく。20人もいるとサイトデザインの能力がある者もいて、2人ピックアップして僕と3人体制でやっている。2人とも音楽家として A リーグで(実は全員 A リーグなのだが笑)、少なくとも地球上のアートカレッジの先端科(というのがあるのですどこにも)のどこよりも先端的なクリエイトをしている。    もう少し厳密にいうと、アカデミズムの中にある「先端」よりも、我々の先端性は遥かに市場価値の中にいる。何せ、これがアップされる頃には「岸辺露伴は動かない」の OST 発売の初報が飛び交うのである。 TV ドラマ、映画を観た人全員に買って頂きたい。お布施とかそういう話ではない。互いの生命力を更新するためにだ。あらゆる先端的実験は、人類の凝固した生命力を解き放つためにあるべきだろう。    現在のところ、公開情報が「内容は未定」となっているので書けないが、僕が知る限り、現在考えうる限りのあらゆる先端性と、審美的な商業性をしっかり備えている。イルカム(やや煩雑になるので説明は省く。「フランスにある音楽の研究所みたいなところ」と、児戯にも等しい説明でお許し願いたい)が、今何をやっているのか?も我々はマークしていて、その評価は兎も角(僕自身は「全然大したことないね」と思っているが。本気で)、じゃあイルカムの成果物が人気テレビドラマ / 映画のオリジナルサウンドトラックを手がけることはこの先一切ないと断言できる。ここが重要だ。音楽の側から映画を復権させる力を与えるのである。    音楽のが映画より優れている。という意味ではない。古来、実験音楽の最良の現場は映画音楽だった。現在の映画音楽は、音響システムによるスペクタキュラー方面と、ミュージカルアドヴァイザーシステムによるきせい既成曲の使用センス、 PC 制作のオーケストレーションと無限に近い効果音による、「より早く、より多く、より安く」という市場の最悪面が拡大されており、これは映画というメディアの総合力の低下を意味している。  我々はギルドという古層のシステムを蘇生させることで、「岸辺露伴は動かない」という作品に於いて、こうした現状の真逆に駒を進めることに成功したと言える。そもそも作家に疲弊がない(ギルドなので&監督との信頼関係によって内容を一任されているので)。という点だけでも輝かしい。創作的な労働が悪い疲弊の元に成り立っているのは悪弊であるし、作家を抱え込んだ劇伴専門事務所などによる中間搾取はもっと悪弊であって、我々はこうした現状を、北京ダックを食いながら突破すべく日夜作曲に励んでいるのである。    これは映画というメディアへのリスペクトであり、パワーチャージでもある。そもそも、「新音楽制作工房」自体が、「岸辺露伴は動かない」によって生まれた側面もあり、こうしたことは OST にライナーノートがあるとしたら詳述する。  
ビュロ菊だより
「ポップ・アナリーゼ」の公開授業(動画)、エッセイ(グルメと映画)、日記「菊地成孔の一週間」など、さまざまなコンテンツがアップロードされる「ビュロ菊だより」は、不定期更新です。