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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>4

 コロンボは藤子不二雄スタイル(というか、エラリークイーンスタイル)ですが、実質は「キャラクター造形を含む、初期名作の実作者」で、まあ、造物主であり、監修者ですね。そもそもの出発点である「殺人処方箋」と、テレビシリーズの実質の第1作(最初に制作されたけれども、放映は2番目になった)「指輪の爪あと」を執筆し、あとは外注の脚本家を使いました。メインライターは30年間のあいだ、流転します(が、番組の終結に向けて、初期メンバーがカムバックサーモンしてきます)。なので逆に、ノベライズを知らない僕は、「誰が書いてんだろう?」と思っていました。

 スタッフ&キャストの説明は、お手元のBOXセットに、詳細なものがあり、僕の本も、全てそれに基づいています。ごくじ調査で、「アメリカでの放映日時」にケアレスミスが何点かある以外、完璧なものであることがわかりました。これは研究者として第一人者である町田暁雄さんの業績です(Xで、フォーコロンブスオンリーを聞いて、パスについてコメントして下さったことがあります)。



No.7
1週間前
このコメントは以下の記事についています
 缶詰になってるホテルは居心地良いが、古いので隙間風が吹き、流石にデロンギのオイルヒーターを入れた。本当に「還暦」とは言ったもんで、気がつけばあらゆる事が還っている。 QN/K の「 told me 」の歌詞に書いたが(最初この曲は語順が逆で「# me told 」の予定で、いわゆる# mee too とライミングして、、、、、とか思っていたが、なんとなくやめた)、別れた人たちが皆、生まれ変わって会いにくる。さっき天ぷらを食った。ヤリイカが美味かったが、これは、あの時僕が実家で見た、喧嘩の勢いて空中を飛んで地面に落ちたヤリイカの天ぷらの生まれ変わりだ。    こうしてあらゆるあれやこれや、人だけではない、気がつけば何をやっても、一挙手一投足がダブルイメージで、世界が生まれ変わって僕に会いに来ている。缶詰になる事自体、「歌舞伎町のミッドナイトフットボール」以来だし、というか、僕は易学一般をほとんど信じないが、根本から信じていないわけではない、経絡理論は間違いなく正当性があるし。    なので、60歳を過ぎると、世界の側が、僕の人生を漠然とトレーシングしているように感じている。これはなかったなあ59歳までは。すごい感覚である。    漠然とトレーシング、のニュアンスは伝わりづらいと思う。似て非なるもの、とは違うし、「ここは昔の反復(=過去)、ここは全く新しい何か(=未来)」とかいった、ありきたりな二分法とも違う。去年、昔の病気が再発した辺りから、気がつくと秒単位で還っているのがわかるようになって、発狂したのかと思った。  
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