菊地成孔さん のコメント
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缶詰になってるホテルは居心地良いが、古いので隙間風が吹き、流石にデロンギのオイルヒーターを入れた。本当に「還暦」とは言ったもんで、気がつけばあらゆる事が還っている。 QN/K の「 told me 」の歌詞に書いたが(最初この曲は語順が逆で「# me told 」の予定で、いわゆる# mee too とライミングして、、、、、とか思っていたが、なんとなくやめた)、別れた人たちが皆、生まれ変わって会いにくる。さっき天ぷらを食った。ヤリイカが美味かったが、これは、あの時僕が実家で見た、喧嘩の勢いて空中を飛んで地面に落ちたヤリイカの天ぷらの生まれ変わりだ。
こうしてあらゆるあれやこれや、人だけではない、気がつけば何をやっても、一挙手一投足がダブルイメージで、世界が生まれ変わって僕に会いに来ている。缶詰になる事自体、「歌舞伎町のミッドナイトフットボール」以来だし、というか、僕は易学一般をほとんど信じないが、根本から信じていないわけではない、経絡理論は間違いなく正当性があるし。
なので、60歳を過ぎると、世界の側が、僕の人生を漠然とトレーシングしているように感じている。これはなかったなあ59歳までは。すごい感覚である。
漠然とトレーシング、のニュアンスは伝わりづらいと思う。似て非なるもの、とは違うし、「ここは昔の反復(=過去)、ここは全く新しい何か(=未来)」とかいった、ありきたりな二分法とも違う。去年、昔の病気が再発した辺りから、気がつくと秒単位で還っているのがわかるようになって、発狂したのかと思った。
意識はしていないのですが、ちょっと前の、K-BONGと木村さんの回が「男性誌」みたいな感じになっていたのに対し、今回は「女性誌」的になったようで、ここではなく、ファンメール宛に、女性からの感想が多数寄せられ、「なんか俺、知らないうちに書き分けてんだな。そんな器用だったっけ?」と思っていますが、内容からの推察という無礼をお許しいただけるのであれば、あーさんは男性ですよね? 日記の内容に直接触れて下さった最初の男性なので、嬉しく思います笑(女性だったら、取り返しがつかないですが笑)。
僕もマルタリラが流通し、マルタ訛りの英語と、マルタ語訛りのイタリア語が飛び交う時期に行っています。カラバッジョの「洗礼者聖ヨハネの斬首」を見に行ったんですが、マルタ式のジェラートが美味すぎて、一瞬それどころでなくなりそうになり、焦りました。
Xは、あらゆる心理的な暴行が蔓延るゲトーで、「むしろ嫌われにゆく(=嫌われたい。という自傷行為ではなく、嫌われるぐらいがヘルシーだと思う程度の心性)」で臨むのが良いのではないかと思っています(ROMだとしても)。
と、書いているうちに「あーさんは女性かも知れない」と一瞬思いました。今は、あまりの激動期なので、多くの人が参っています。「刑事コロンボ」には奇妙な治癒力があるので、お勧めしたいですし、何か直感的に、ですが、マルタ島とニューヨークのバーグドルフ&グッドマン(伊勢丹の元ネタである老舗デパート)と、台北の写真に、筒井先生や古谷さんなどとの2ショットを混ぜると、癒されるな。と思い、やってみました笑。
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