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菊地成孔さん のコメント

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菊地成孔
>>1

 60にもなると、自分でも驚くほど、どんどんどんどん若い人々が好きになってゆくんですよね笑。これは、テクノロジーや文化的な歴史性(発達史観的な)と何系なく、人間の平均寿命が150歳とかにならない限り(平均身長が60センチ、もしくは3メートルにならない限り、と言い換えても良いですが)変わらない原理で、戯画的に、ですが「逆アンチオイデプス」と呼んでいいと思うんですよね笑「孫が可愛い」と言うのは笑。

 ただ、僕には、自分に子供ができないということと、まだ母親に呪われて子供のままだという側面が、少なくとも精神分析のレベルでは知っ料されており(その言語化によって症状が治ったので。という、状況証拠だけなんですが)、これもキャラクター類型ではあるのですが「孫とダイレクトに繋がれる、ヤバいジジイ」というのがいますね。あれになってるとは思います。AIの成果物きかせて、大喜びする3〜50代はほとんどいません、さっきもクインテットのリハでAIの曲聞かせてゲラゲラ笑ってたら、全員が(20代の小西さんまで!笑)、本当に嫌な顔していました笑。欲動としては「もっともっと嫌われた胃」しかないんですが笑、それは、具体的なスタープレイヤーを持たずともスキルアップできる、演奏家、ラッパー、スポーツ選手など、Zの人々と、僕が、どこかでダイレクトに繋がっている=相互理解がある、からだとしか考えられません。これは言わずもがなだと思うのですが、それがAIだ、という話ではないです。ZにとってのAIは、どんなものかも分かりません笑。AIは90年代ノットデッドに嫌われている、ということしか分かりません笑。

 服飾のお話も、大変にもっともで、最近僕が一番驚いた言葉は、ルアンさんの「菅田将暉は特におしゃれじゃなくて普通」というセリフで笑、菅田将暉をファッションリーダーとして奉りあげているのは4〜50代だよなやっぱ、思わざるを得ませんでした。
 
<「2024年でもこれ聴いてる人〜?」と挙手を募るメッセージが数年前の曲にも・数十年前の曲にも問わず付けられているのが常ですが、 YouTube やニコニコ動画に個別にアップロードされた単数の作品がノスタルジーの対象となることは有り得ても、「あの時代」そのものが一絡げにされて複数のコンテンツが懐かしまれることはあるのかな? との疑問に際して、いまのところ私は、「自分が属した過去の世代を懐かしむ行為自体は退潮しないが、そのアーカイブを編集・共有する手段と媒体は20世紀人が考えるものとは全く別のものになる」というふうに想像しています。>

 この ↑ 想像自体は、僕と完全に共有的です。それはやはり、人間の平均寿命が260歳もしくは37歳にならない限り構造化された前提にある発想系だと思いますね。人類は「あと4年で平均気温が1・4度上がる」とかなんとか言って何兆円も動かす生き物なので。

 

No.4
1週間前
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 ずっと両腕と手首と肘と肩、そして後頭部と目が痛い笑。頭は眼精疲労のせいで、両腕はキーパンチしすぎだ。ノートブック PC で腱鞘炎になるとはね。そもそも考えてみれば、っちゅう話だけれども、「完全書き下ろしの単著」というアイテム自体が生まれて初めてなのであった。    「スペインの宇宙食」なんて「ゲットアップウィズイット」みたいなもん(=あちこちに散逸した非正規音源の寄せ集めだマイルスのアレは)だし、マイメンとの共著も、最新の対談集を除けば大学の講義録という元手があったし、正直、雑誌連載、 WEB 連載という「元手」がないのがこんな大仕事だとは思ってもみなかった笑。気が狂いそうだ笑。    僕のような遅咲きの老人でも、紙媒体の連載さえ「歌舞伎町のミッドナイトフットボール」で早々と終わっており、残る連載は(個人的に最も愛着がある「服はなぜ?」を除けば)全て WEB 連載で、講義録とて美學校と東大2個と慶應だけだ(単発の講義も含めば、僕は25大学の教壇に立っていると言うのに。来年からまた立ちたい。今の方が昔より遥かに大学講師として優れていると思うんだけれども)。    まあまあ山籠りみたいな感じで、万年床でカルモチン喰らいながら書いていた坂口安吾というのは美化も良いところだとして、じゃないとネカフェなんてトライアウトにしたって行くわけがない。アレだったら音楽用の貸しスタジオ(っていうか100% NOAH だけどさ笑)で書いた方が1000倍良い、というか比べられない。建築物全体のオーラが全然違う。なんだあすこはソフトクリームばっかいっぱい食わせやがって笑。  
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