と、言う訳で、新春から景気良く、いきなり5月までの情報をぶっ放しますので、一気読みして気を失われぬよう、落ち着いてお読みください。ワタシの全バンド、全バーティーが、ワタシが50になる前夜までに連続して行われるという訳です。情報公開出来ないというだけで、他にも追ってお知らせさせて頂きます。

 時系列に沿って列記しますので、各コンテンツの詳細は、お手数ですが御検索頂きたく思います。それではどうぞ。
 
 
<2013年 1月16日(水)>
菊地成孔ダブセプテット

ブルーノート東京
 
 
 新春初ライブは、最も若いバンドで、という事で、昨年デビューを飾らせて頂いたダブセプテットの、ブルーノートへの凱旋となります。
 ダブセクステットに気鋭の女性トロンボニスト、駒野逸美氏(「粋な夜電波/女子ジャズサミット」に登場)を加え、パードン木村氏の50年代風電子音楽と、リアルタイム・エフェクト、3管編成による、緻密なアレンジが施された50年代の未来派ジャズの名曲(ジョージ・ラッセル、エリック・ドルフィー、ギル・エヴァンス等)のカヴァー、菊地の筆によるダブセクステット時代のキラーチューンが換骨奪胎、といったコンテンツでお届けするカッティングエッジなフォーマル・アブストラクト・ジャズです。 
 今回もまた恒例と成りました、ブルーノート東京の美女スムリエ陣とのコラボレーションによる「菊地成孔のセレクトボトル」企画を行います。今回は年の始めという事もあり、ソリッドに、目出たく、という事でシャンパーニュ1点にフォーカスをしぼりまして、ミドルクラスのボトル売り、そしてのハイクラスグラスの売り、とお馴染みのスタイル。そのままハイクラスのボトル売りも含め、新春のシャンパーニュ・フェアでお送りいたします。
  いつもの通り、ボトルを入れてくださった方にはエチケットにサインを入れさせて頂きますし、ハイクラスのボトルを入れてくださった方には、楽屋にて直接サインさせて頂きます。未だ地球上で600人が聴いただけの、未知に近い音楽ですが(動画もありませんので)シャンパーニュとのマリアージュも最高であることは補償させて頂きます。
  勿論、ノードリンクのカジュアルシートでもご覧頂けます。いつ戦時に成るやも知れぬ世に、ブルーノート東京で、シャンパーニュの泡とともに、パードン木村の電子音を浴び、類家、駒野、菊地、坪口、本田、鈴木による、50年代のジョージ・ラッセルの楽曲を聴けるというのは、我が事ながら大変に贅沢な事だと申し上げても罰はあたらないでしょう。
 
 
<2013年 2月22日(金曜)>
HOT HOUSE恵比寿<SAVOY BALLliquidROOM
 
  初の昨年国内サーキットを敢行したHOT HOUSEが早くも開催されます。
    (以下、フライヤーの文章より↓)
  
 初回開催予定日が震災翌日だったが故、初回がいきなり震災で中止に。という、乱世を象徴するかの如き出生を背負う、世界JAZZ DANCE PARTY史上最狂の鬼っ子<HOT HOUSE
 
 現代ジャズ界屈指のアンファンテリブルでありながら、狂った粋人としてジャズ界を超えた煽動力を誇る菊地成孔が主催。<あらゆるデイケイドのカップル&ソロダンスを全て40年代式のオールドスクール・ビーバップ&キューバップの生バンドが伴奏する>という、極端に異様かつ新しく懐かしい、言わば21世紀リアルポストモダニズムによるビーバップ・リスペクト運動は、新宿で産まれ落ちた後、青山、日本橋、神戸、名古屋とそのパーティー規模を拡大させながら、2011~12年という混迷の2年間を大盛況の連続と共に踊り抜けて来た。
  そして3年目、2013年最初のパーティー会場は、何とクラブミュージック、オルタナ、ポストロック系の殿堂、恵比寿リキッドルーム!!!常にシャンパンのような大衆娯楽性とナイフのような前衛実験性をクラウドに突きつけ続けたこのパーティー3年目のスターティング・オーヴァーを飾るに相応しい、現代のボールルームと言えるだろう。
  
 ラッパー&スタンダップコメディアンとしてパーティー全体のMCを勤めるのは世界で唯一の日本語アブストラクト・ジャジー・ヒップホップ・チーム「JAZZDOMMUNISTARS(菊地成孔&大谷能生)」、ソロダンス陣営としてSTAX GROOVE(ビーバップ)、カップルダンス陣営としてアモーレ&ルル(リンディー・ホップ)という、東京最強の2大コンサバティヴ全面的協力体制の下、カップル・ダンスDJ界の<引退していない山口百恵>ことnadjaをレジデントDJに擁する混血的なクラブサイド。
  そしてそこに、菊地の呼び掛けで集まった、東京メインストリーム・ジャズシーンの腕利きジャズメン達がこの日の為だけのダンス・バンドを結成。パーカー、ギレスピー、ダメロン、パウエルといった神々のチューンを次々と生演奏。プレイヤー間のみならず、ダンサー&クラウドと、超クラブカルチャー水準のスリリングなリアルタイム・バトルを繰り広げる!!
  腕に自慢のジャズダンサー、肉食の共食い、腐ったジャパンクール、ヌーベル・フォルマリスタ、ゲイ&レズビアン、旧世代ジャズアニア、物見遊山のスムース&ダンディーズまで、あらゆる時代のスーツとドレスによって、己の猛り狂うセックス衝動をガチガチに拘束した現代ジャズ遊び人諸氏諸嬢に於かれましてはマスト・オン・トップ!!ジャズで踊ればそれで良し!!欲求不満は火の用心!!ドレスコードは己の流儀!!2・22とゾロ目はエレガンスにワイルドに、そしてリキッド状に混濁する未来派のボールルームに集わん哉!!!
 <追記>
 
 HOT HOUSEは今回より、演奏、ダンス共にバトルフィールドを開放!!40年代式のゴングショー/ダンスバトルを行います!!そして今回はテストランとしてアルトサックスに限り、一般からの参加を募ります!!
  超一流のピアノトリオをバックに、ガチンコのタイマン勝負で名を上げてやろうというバップ狂は、プロアマ問わず是非チェレンジを!!
  
 バトルへの参加料は入場料にインクルーズ!即ち無料です!楽器を持ってご入場頂きさえすれば、どなたでも参加出来ます!!(余りに酷いとゴングが鳴り、強制退場=ゴングショーという名の由来。因にチャーリーパーカーがゴングを鳴らされた屈辱から山籠もりの特訓を行い、ビーバップを創始するに至ったのは何方もご存知)裁くのは会場全体のアプローズのみ!
  そして優勝者にはハウスでの栄誉のみならず、ハウスバンドのアルトサキソフォン、当代随一のパーカー派である矢野沙織氏とのバトルを行う権利が与えられます!!
 
 <2013年 3月2日>
  3月2日にパリでDJをする機会を頂きました。公演は1夜のみですので、場所がパリなだけで、いわゆる営業です(笑)。
 
   とはいえワタシが知る限り、彼の地でのクラブカルチャーは、とてもお洒落な人々が大いに楽しむだけの、つまりはウインナワルツの如きものですので、いつもの<現代音楽からJUKUまで>の超雑食系人力ポリリズムのDJスタイルで、お洒落なパリジャンやパリ在住の金持ちな日本人達をリズムとモードによる恐怖のどん底に叩き込んでやろうと思い、これは贅沢、DJタイムの最後に3曲ぐらいだけ、大谷くんとオムスを呼び、3人のオリジナルトラックの上でマイクを回す事にしました。
  これは、パリで、1度だけしか行われないジャパニーズ・アンダーグラウンド・ヒップホップのギグです。丁度この時期に欧州旅行の予定が。といった方は是非パリへ。

 
<2013年3月26日>
菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール
 
東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ内)
   どうやったらこんなに寒いタイトルを考えつけるのだろうという素晴らしい一週間ですが、何と実際に物凄い素晴らしいラインナップであることは、当該サイトにて御確認出来ます。
  ペペトルメントアスカラール今年最初の公演にして、ウエインショーター氏と、9年ぶりの再会(競演はありません。バックステージで。という意味ですのでお間違えなきよう)が果たせる事は個人的には僥倖です。氏は最新作で「オービッツ」と「プラザリアル」のセルフカヴァーを行っており、この公演でも演奏される可能性は高いと予想されますが、我々も氏への敬意を込めて、久しぶりで「プラザリアル」を演奏しようと思います。

 
 
 
<2013年 5月12日>

 DCPRG

日比谷野外大音楽堂

 

 畏れ多くも日程以外、この2行だけで既にチケットが発売されている訳ですが、当日は我々だけではなく、○○○○ ○○○(おー!)と○○○○○○(どひゃー!!えええええええ!!マジでえええええ!!)との何とトリプルビルになります。伏せ字が明かされるのは4月過ぎると思われますが、もし今明かされたら一夜にして即完必至のラインナップです。


    
  と、さながら毎月が数え歌の如きですが(4月はDCPRGによる地方サーキットをプランニングしています)、0から5つまで、お好きなサウンドをお好きなだけお選びください。現役音楽家の現在の実演を聴かずしてその音楽を語り尽くせると思い込ませるのは、人民を苛立ちと共に無気力化し、革命を防ぐ為の政府による巧妙な罠ですのでご注意を。ラジオだけ聴いていても、メルマガだけ読んでいても、このワタシの事は、何一つ一切解りません。