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大手食品メーカーのハインツは、最後の一滴が余ってしまいがちな卓上調味料において“逆さボトル”という斬新な発明を通じて新しい価値観をもたらした存在として知られています。しかし、そんな同社にとって「どっちを上にしたらいいのかわからない」といったユーザーからの声は悩みの種でもありました。せっかく作った逆さボトルの置き方を正しく理解しているユーザーは約60%だというデータもあり、ボトルのあるべき使い方を啓蒙することは重要なマーケティング課題でした。
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そこでハインツが次に発表したのは「天地無用ボトル」とも呼べる、上下どちらにおいても成立する全くもって新しいボトルの形状です。2つの口を作ることで正しいボトルの置き方という概念そのものをなくし、誰もが無駄なくケチャップを使い切ることができるようにしました。
子どもから大人まで、あらゆる人がストレスフリーに使えるような商品を設計することで大手ブランドとしての優位性をアピールしつつ、話題性のある切り口で多くのユーザーとメディアの注目を集めた事例になりました。
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