「REB fes」では、メーカーの垣根を超えてオーディオ製品を自由に組み合わせ、自らの手で音を作り、調整し、製品を通してコミュニケーションを生み出すことを目的とした新たなイベントとなっています。
複数のオーディオメーカーが一堂に参加するイベントはこれまでも開かれていましたが、それぞれのメーカーが個別のブースで自社の製品のみを対面式のテーブルで視聴させるスタイルが主流でした。しかし、オーディオ製品の魅力のひとつに、組み合わせによって無限に音が変化していく楽しさがあり、そのためには、理想の組み合わせを自分のペースでじっくりと見つけられる時間と場所が必要でした。それを踏まえたうえで、今回新しい取り組みにチャレンジをする決意で開催するのが、今回のイベントです。
今回、最大の特徴として、会場中央に試聴用の大型のテーブルを設置されていることがあります。これは、finalだけではなく、複数の他社メーカーにも参加してもらうことで、オーディオ製品を複合的に組み合わせて来場者に試聴してもらい、それぞれの好みの組み合わせを見つけてもらえる機会にしようというものです。
また、イヤホンの組立体験会については以前から開催してきたものの、「イベントに参加したいけれど、住まいが遠くて行けない」といった声が多く聞かれていたこともあり、全国各地を巡りながら、新たなコミュニケーションの場を提供できるようにという思いのもと、今回のイベント企画開催することになったといいます。
メインは、メーカー合同試聴会として、メーカーの垣根を超えた合同出展による試聴会です。イヤホン・ヘッドホン、それにアンプやケーブルなど、メーカーが設置した机での対面試聴ではなく、自分のペースでじっくりと試聴を楽しめます。
さらには、REB新製品「GRID01」プロトタイプモデル会場限定先行試聴、REBプロトタイプ試聴、MAKE 新チューニングパーツ限定先行販売、REB測定中古販売、REBオリジナルグッズ販売、第7回MAKER’S DAY 開催など、従来のイベントでも好評だった内容も同時に開催予定です。
ほとんどのユーザーは単一メーカーの商品で生活しているわけではない、ということを踏まえると、メーカーの垣根を超えた合同出展というのは、ユーザーにとっては嬉しいものに間違いありません。とくにオーディオの世界はアンプ専門、プレーヤー専門、スピーカー専門など、専門技術性の高い商品群でもあります。ユーザーの重要な関心は「自分のための音探し」であるということを考えれば、こういったイベントの価値はさらに高まるジャンルかもしれません。需要の細分化する市場において、自分たちの業界のユーザーを大切にする、応援してもらい続けるために、メーカーの垣根を超えたイベント施策は有効な一手となる可能性を感じました。