食品を中心に日用品などさまざまな品物をアプリ経由で注文できるデリバリーサービス大手のDoordashは、その手軽さとサービスクオリティの高さが評価され今やアメリカ市場において、日本でも有名なUber Eatsを超える市場シェアを獲得しています。そんなDoordashの配達員になるために必要なのは、専用のアプリとわずか数分の時間だけ。個人配達員としての参入ハードルの低さを打ち出したCMを公開することで、より広いサービス提供網を獲得しようと画策しているようです。

CMの主役となるのは、リアル店舗で働くスタッフの人々。クリスマスシーズンが近づくにつれて来店客は増えるのに時給は変わらないリアル店舗で働く人々にとって、この時期はストレス以外の何ものでもないというインサイトに基づいて制作されています。

「振り向けば大量のお客さんが早くレジを打てと言ってくる。すぐにピックアップして、届けて、現金がもらえる配達員……いいね!」と本音を歌に乗せ語る人々の様子が次々と映し出されていきます。そんな中1人のスタッフが「Doordashならこんな簡単に登録できるの!? なら今すぐこの仕事は辞める!」と言い放ち、配達用バイクの後ろに乗り走り去っていくシーンで動画は幕を下ろします。

ターゲット層が季節柄抱くであろうリアルなフラストレーションにフォーカスすることで自社に引き込もうと露骨な表現に踏み切ったCMは、果たしてDoordashの事業拡大に貢献することはできるのか。結果に注目が集まります。

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