インテグロは2018年に月経カップの販売を開始して以来、生理や月経カップの使い方についてたくさんのコミュニケーションを実施。しかしそこで判明したのは、多くの女性たちが自分の体のことをよく知らないことでした。これは、初めて月経カップを使用する際の不安の大きな要因となっているだけでなく、婦人科の病気や異常が生じた場合の発見の遅れにつながる可能性もあります。
そこで、インテグロは月経カップを通じて女性の体のしくみを正しく伝えるためにこの模型を導入。学校や自治体での性教育、産婦人科や助産院における患者への説明、美容サロンでの指導など、さまざまな場面でこの模型を活用したいという声に応えるため、今回販売を開始することにしたといいます。
模型の最大の特徴としては、立体的に理解しやすいことがあります。女性の生殖器のほとんどは体の中に存在するため、腟の入り口を鏡で見ることができても、腟、子宮、卵巣などの内性器は見ることができません。従来の教科書やメディアで見かける図では、それぞれの臓器の位置や向きが分かりづらいという課題があります。この模型を使うと、子宮と腟は、膀胱と尿道、直腸と肛門の間に挟まれるように位置すること、腟は尾てい骨の方向に後傾していることが明確に理解できます。
さらに、明るいカラーリングにより、まだまだタブー視されがちな女性の生殖器についての知識を楽しく学ぶことができます。今後、学校や自治体での性教育、産婦人科や助産院などの医療現場での患者への説明、脱毛サロン、リラクゼーションサロンなど美容サロンでのお客様への指導、月経カップ、月経ディスクなどの使い方の説明などの活用を促進できればとしています。
近年注目を高めているフェムテックは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語です。女性のライフステージにおける、さまざまな健康課題(生理・妊活・更年期など)をテクノロジーで解決する製品・サービスとして注目され、2025年までに5兆円規模の市場になるといわれています(※1)。新しい分野ゆえに正しい知識のもと、活用されることが大切ですが、まだまだ詳細までは認知拡大できていない部分も多いのが現状です。
そこへ、月経カップのインテグロのカラフルでわかりやすい教育ツール「女性生殖器模型」発売。もとは自社製品への理解を深めてもらうためのアイテムが、さまざまなシーンで需要があることに応えたものです。女性の悩みや健康に関わるさまざまな職種での活用により、正しい知識とともに女性特有の健康課題へ新たなアプローチをし、悩みや不安を和らげ、毎日を前向きに過ごすことにつながる取り組みといえそうです。
・※1関連リリース:~女性が生きやすい社会づくりの新ムーブメント~フェムテックに関する意識・行動調査