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かつては、女性が技術者として採用されること自体が難しかった。
1990年代後半、大学院卒の西岡真帆は、最大手ゼネコン清水建設に土木の技術系総合職で採用された。建設現場は完全な「男社会」。初めての現場での初日、西岡がその作業を監督しなければならなかった作業員や職人は、彼女と口をきいてくれなかった。指示を与えても無視された。
西岡には、今でも忘れられない出来事がある。
「なんで女がやってるんだ!」橋脚...
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