美と健康のベースを作るのは食事だとわかっていても、忙しいとつい手っ取り早く炭水化物でお腹を満たしてしまいがち。だから、ビタミンやミネラルが不足しているという自覚はありました。外側からのケアだけではいろいろなことが追いつかなくなってくるその前に、食生活を改善しなければ! と思い、体内機能の働きや栄養の過不足を数値化してくれる松倉クリニック&メディカルスパの『分子整合栄養学検査』を受けてきました。
何やら難しそうな名前ですが、検査方法は血液と尿の採取のみ。一般的な健康診断にも血液&尿検査はありますが、多少数値が高かったり、低かったりしても基準値の範囲内であれば特に問題視されることはありませんよね。『分子整合栄養学検査』は、数値化された栄養素の過不足から、不調の原因と対策をアドバイスしてもらえるのが特徴。
結果は、糖質の摂りすぎ、鉄欠乏、ビタミンB群は不足気味で悪玉コレステロールは多め......など、思っていた以上に改善すべき問題が山積みでした。
私の場合、気になるのは疲れがなかなか取れない、食後、激しい眠気に襲われる、痩せにくくなったの3点。検査結果は、見事なまでにこれらの悩みとリンクしていました。
■食後の眠気も、痩せにくくなったのも糖質過多が原因
「食べ物を摂取すると血糖値が上昇し、その上昇を抑えるためにインスリンというホルモンが分泌されます。血糖値が急激に上がるとインスリンも大量に分泌されるのですが、この状態が続くとインスリンの効き目が悪くなり、老化が促進されるだけでなく、痩せにくい身体になってしまうのです」と、院長の松倉知之先生。糖質は、血糖値を急激に上昇させる最たるもの。血糖値のメカニズムは知っていましたが、まさか自分の体が糖尿病予備軍に近づいているとは思いませんでした。食後の眠気も糖質の摂りすぎが原因。
■意外!? 鉄分が不足すると慢性疲労に
鉄に関しても、女性は月経があるため慢性的に不足していると知りつつ、"立ちくらみをするほどじゃないから"と、軽視していました。
「鉄は全身に酸素を運ぶ役割を担っています。疲れが取れないのは、酸素不足によって代謝が低下している証拠です」(松倉先生)。これはちょっと意外でした。
美肌作りに欠かせないコラーゲンは、アミノ酸、鉄、ビタミンCが結合して作られるので、コラーゲンを摂取しているのにあまり効果を感じられない人は、鉄不足の可能性大。何はともあれ、女性は鉄分を摂取すべし! ということですね。
「残念ながら、1日に必要な量を食事で摂取することはできません。サプリメントで摂取するのが効率的かつ現実的です」(松倉先生)。検査結果をもとに、優先すべきサプリメントをセレクトしてくれるので、何をどれくらい摂ればいいのかも明確。
不調の原因は、食事が大きなウエイトを占めていることをこの検査で痛感。数値化されると危機感が生まれるため、私のように身についた習慣をなかなか変えられない人でも、やる気になるはず。ということで只今、サプリメントで不足している栄養素を補いながら、真剣に食生活を改善中。身体がどう変わるか楽しみです。
分子整合栄養学検査 15,750円(初診料5,250円)。ホルモン検査がセットになった「松倉式 パーソナルエイジング分析」55,750円もあり。
photo by Thinkstock/Getty Images
(取材・文/編集部・山崎)