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梅雨になり、紫陽花が咲く季節となりました。紫陽花はやはり雨が似合う花。梅雨の晴れ間はお洗濯物が乾いてありがたいのですが、可憐な紫陽花の姿を見ると少しだけ雨を願ってしまいます。
季節を感じさせてくれる和菓子にも紫陽花が登場し始めました。今回はそんな紫陽花をモチーフにした、味も見た目も爽やかな逸品をご紹介します。
■とらや「紫陽花」
ご存知「とらや」の季節の生菓子「紫陽花」。
白と紫のそぼろが紫陽花の花弁を表現し、透明な琥珀糖は雨の雫に見立てられています。
小雨の中の紫陽花でしょうか。何とも涼しげで、ムシムシした気候を忘れさせてくれそうですね。
■鶴屋吉信「紫陽花」
続いてはまたもや老舗の「鶴屋吉信」。「紫陽花」の棹ものです。
小倉の羊羹にはこれまた羊羹で作られた紫陽花の花弁が乗り、花弁は透明な寒天で閉じ込められています。長雨にしっとりと濡れた紫陽花を連想させてくれます。
■亀屋良長「華はな(紫陽花)」
最後は「亀屋良長」の「華はな(紫陽花)」。みずみずしい琥珀とすり琥珀の詰め合わせです。
1つ1つの花弁が可愛らしく、いただくのがもったいないですね。見た目も爽やかですが、お味も爽やかな梅酒入り。大人の女性にぴったりな初夏の和菓子です。
どの和菓子もお取り寄せ可能です。庭や切り花の紫陽花を眺めながら、紫陽花の和菓子で冷茶を一杯......というのも和みますね。仕事や家事の合間に一服どうぞ。
(文/六島京)
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