---ワインのスペシャリスト、ウィラハン麻未さんがワイン&フード情報をお届けします!---
梅雨真っ只中ですね。 これから夏にかけて、お料理にあわせて薬味をサーブすることが多くなる季節です。日本の湿度の多い夏に薬味をたっぷりと食すと、すっきりとした気持ちになります。
薬味のなかでも、山椒、ミョウガは風味が強いので、ワインと合わせるには敬遠されがちな食材です。しかし、これらの薬味にも太刀打ちできるワインがあるのです! それは、ヴィオニエという品種から造られた白ワイン。ボデイは、軽めのものからかなりしっかりしたものまであります。一般的には果実味が豊かで、後味に残るほのかな苦みが特徴です。少々日本酒的なニュアンスもある、とても個性が強いワインなので、風味の強い山椒、ミョウガなどに負けることはありません。
今回はワインにあわせたい、ミョウガを入れた私自慢の簡単レシピをご紹介します。
<ワインボトルたたきキュウリ>
材料・キュウリ:大3本
・ミョウガ:2個
ソース(以下すべて混ぜあわせておく。)
・生姜:皮ごとすりおろしたもの 大さじ1
・沖縄島唐辛子:少々
・薄口醤油:大さじ2と1/2
・砂糖:小さじ1/2
・ごま油:大さじ1/2
・酢:大さじ1/2
作り方
・キュウリは空のワインボトルでたたいた後、たべやすいサイズに切る。
・刻んでおいたミョウガをキュウリにまぶす。
・ソースをキュウリとみょうがにかけ、混ぜ合わせる。
薄口醤油は、ぜひ大久保醸造の料亭御用達の薄口木樽醤油を使ってみてください。たたきキュウリが10倍は美味しくなりますよ!
キュウリだけならば軽い白ワインに合う食材ですが、レシピのたたきキュウリには、ソースにかなり醤油が入っているので軽めの白とはしっくりきません。赤ワインフレンドリーである醤油に、耐えうる強さのある白ワインが必要になってきます。
おすすめの「ドメーヌ・ドゥ・ラ・シタデル」のヴィオニエはクリアで豊か、素晴らしい果実味が特徴です。1度飲むとやみつきになる白ワインです!
さらに、ミョウガが入れてあることで、ヴィオニエ種から造ったワインとの相性がより素晴らしいものになります。ヴィオニエの後味にあるほろ苦さが、ミョウガのそれとマッチするのです。
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今が旬の木の芽、山椒の実も、驚くほどヴィオニエに合いますのでぜひトライしてください。木の芽と特に相性が良いのは、南仏にあるワイナリー「ジェラール・ベルトラン」のヴィオニエです。
ベルトランのヴィオニエは、「ドメーヌ・ドゥ・ラ・シタデル」と比べるとやや軽めですが、木の芽に負けないぴったりの相性です。地鶏の胸肉を塩と胡椒でシンプルに料理し、サーブする際に木の芽をたっぷりとのせてみてくださいね。
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最後に、実山椒と言えば、京こんぶ 千波の青実山椒は感動ものです!! この実をあてに「ドメーヌ・ドゥ・ラ・シタデル」のヴィオニエを飲むのは至福の時です。ああ、幸せ〜!
[ピーロート・ジャパン, 大久保醸造の料亭御用達の薄口木樽醤油, 京こんぶ 千波の青実山椒]
photo by Thinkstock/Getty Images
(文/ウィラハン麻未)