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萌え太郎さん のコメント

記事にあることにほぼ同意なのですが、基本的に被害者女性自身の求めがあるまでは、この事件に関して儀礼的無関心を貫くのがセカンドレイプを防ぐ一番の方法だと考えています。
そういった意味で、正義感から田母神氏を叩いている人たちについても、自分たちの振る舞いが被害者女性の目にどう映るか意識して欲しいと思っています。
No.1
148ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 いま、田母神俊雄氏のツイートが話題になっている。というか、炎上している。問題のツイートはこれ。 沖縄女性暴行事件でテレビが連日米兵の危険性を訴えるが、この事件が起きたのは朝の4時だそうです。平成7年の女子高生暴行事件も朝の4時だったそうです。朝の4時ごろに街中をうろうろしている女性や女子高生は何をやっていたのでしょうか。でもテレビはこの時間については全く報道しないのです(https://twitter.com/toshio_tamogami/status/259433401663246338)  このツイートが「セカンドレイプ」だというのだ。はたして、このツイートは強姦事件の被害者をさらに貶めるセカンドレイプにあたるだろうか。少し考えてみたい。  その前に事実を確認しておこう。この記事(http://www.j-cast.com/2012/10/22150955.html?p=2)によると、このツイートのなかに、ふたつ事実誤認がある。 1.「平成7年の暴行事件」の被害者は女子高生ではなく女子小学生で、被害時刻は朝4時ではなく夜8時。 2.「テレビは時間について全く報道しない」とあるが、フジテレビ系のFNNと日本テレビ系のNNNがそれぞれ「午前4時半ごろ」「午前4時頃」と報じている。  この時点でこのツイートを問題なしと見ることはできないだろう。あきらかに田母神氏は事件を歪めて捉えている。これは批判されて当然のことで、かれに非難された形のマスコミはいい迷惑である。  しかし、より重要な問題は、田母神氏の言葉に被害者女性を非難するニュアンスがあるかどうか、ということだと思う。真に問題とすべきは「朝の4時ごろに街中をうろうろしている女性や女子高生は何をやっていたのでしょうか」という一文だ。  純粋に国語的に文意だけを受け取るならば、ただ単に「そんな時間にいったい何をやっていたのだろう。知りたいものだ」というだけの意味だと受け取る事もできる。しかし、やはりこれは好意的にすぎる見方だろう。ごく常識的に考えて、この文章からは「朝の4時ごろに街中をうろうろしている」女性を非難するニュアンスが感じ取れる。  そもそも、何らかの目的をもって移動していた可能性もあるものを、「うろうろしている」と表現するあたりが悪意的だし、仮に批判する意図がないのだとしたら、いったい田母神氏は何のためにこんなことを言い出したのか謎である。  だが、一方でこのツイートを「朝4時なら強姦されても仕方ない」という意味だと受け取るのも恣意的すぎる読みであると感じる。このツイートは、本来自由であるべき被害者の行動を問題視して取り上げているという一点においてやはりセカンドレイプにあたるといえるだろう。とはいえ、そこまでの意味を読み取ることには無理がある。  そうしなくても十分に問題があるツイートなのだから、書かれていないことを過剰に読み取るのは避けるべきではないだろうか。何か文章を批判する際は、厳密にその文章に書かれていることを元に批判するべきだ。書かれていないことを補完して罵倒したりすると批判の説得力が落ちる。  念のために書いておくと、田母神氏をかばうつもりは全くない。個人的にはかれの発言は不愉快だし、怒りを感じるし、批判されて当然だと思うが、だからといって言ってもいないことまで言ったことにしていいわけではないということだ。相手に明白な非がある場合でも、批判は節度をもってなされるべきだと思うが、いかが。
弱いなら弱いままで。
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