erurikuさん のコメント
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もうじきクリスマスですね。あなたの大切なひとに渡すプレゼントの準備はできているでしょうか。ちなみに今年ちょっぴり頑張った海燕さんに何かプレゼントを送ってあげたいという方はAmazonのほしい物リストから送るといいと思うよ。
http://www.amazon.co.jp/gp/registry/wishlist/2RHQMSI22CJ9U/ref=topnav_lists_1
いいことをしておくと、あとであなたが地獄へ堕ちたとき、ぼくが天国から糸を垂らしてあげますからね。ぼくは何が何でも天国へいく予定です☆
というわけで、ドワンゴから「クリスマス」をテーマに何か記事を書け、ついでにニコ生もやれ、そうしたら取り上げてやらんこともないという指令が下ったので、権力に弱いぼくは「へええ、書かせていただきます」と平伏して書いているわけです。
それにしてもひともあろうに非モテ歴34年のこのぼくにクリスマスの話題で書けと指令を下すドワンゴの鬼畜さには驚かされるばかり。ぼくにクリスマスの日の素敵なハッピーエピソード☆なんてあるわけないだろ! うわーん。
まあそれでも幸い、世の中にはクリスマスをテーマにした名作がいくつもあります。それらのうちひとつを取り上げてお茶を濁すことにしましょう。さて、何を選ぶべきか。迷いましたが、うーん、やっぱり定番中の定番『クリスマス・キャロル』にしておきましょう。
『クリスマス・キャロル』はイギリスの文豪チャールズ・ディケンズが1843年に上梓した物語で、ロンドンの守銭奴で有名な男スクルージを主人公にしています。冷酷非情、貧しい人々にも少しの同情も寄せようともしないこのスクルージが、「過去のクリスマスの精霊」、「現在のクリスマスの精霊」、そして「未来のクリスマスの精霊」の来訪を受け、自分の過去、現在、未来を見せられることで変わってゆくという物語です。
とても素晴らしい作品なので、もしまだ未読でしたらぜひ読んでみてください。あるいは「いまさら『クリスマス・キャロル』なんてちゃんちゃらおかしくて読めないよ」と思われるかもしれませんが、どうしてどうして、筆一本で成り上がったディケンズのストーリーテラーとしての才能はばかにしたものではありません。
たしかにいかにも甘くセンチメンタルに過ぎるお話ではありますが、ひとりの人間の心の移り変わりを繊細に描き出す技量はさすがとしかいいようがありません。読者の心理とスクルージの心理を巧みにシンクロさせてゆくあたりの技巧は、現代でもなかなか見ないものなのではないでしょうか。刊行から百数十年を経たいまなお読み継がれていることは伊達ではありません。
ちなみにこのディケンズを主役級のゲストとして採用しているのが田中芳樹の『月蝕島の魔物』です(もうひとりのゲストはアンデルセン)。なかなかおもしろいので、これも読んで損はありません。
さあ、これで紹介は終わった。ひきこもりらしく毛布にくるまって全人類を呪う仕事に戻るとしよう。みんな死んでしまえばいいのに。いいのに。
ごほん。まあ、冗談はこれくらいにしておきましょう(冗談だよ)。そうです、もうすぐ聖なるノエルの日。いったいどれほどのひとが、この静けさの夜、世界の平和と隣人の幸福を祈ったことでしょう。しょせんこの世に神はなく、その祈りはみな大気に消え、だれにも届かずに終わったもしれない。しかしそれでもなお、百万の祈りと、千万の願いとは、この夜をほんとうに特別なものにしています。
きっとだれもが幸せになるために生まれてきた。たとえいまは容赦ない現実に苦しんでいるとしても、それでもいつだって希望はある。この夜にだけはそう信じ、そう願うことが許されるはず。
だからぼくも祈ることにしましょう。どうか、あなたと、あなたの大切なひとに幸せが訪れますように。たとえ世界が残酷で、ひとの夢と望みをあたりまえのように奪っていくとしても、それでも人間は前へ進みつづける。あるいはクリスマスとはそのことを確かめあうためにあるのかもしれません。
あなたに恋人がいるとしても、いないとしても、家族があるとしても、ないとしても、恵まれた環境が存在しているとしても、そうでないとしても、どうか幸せなクリスマスを過ごされますように。すべての傷み、哀しみが溶け、憎しみとわだかまりが忘れ去られますように。
こんなささやかな祈りが雪のように降り積もり、静かに世界を覆い尽くすそのとき、ひょっとしたら奇跡が起こらないとも限らない。この夜だけはそう信じてみることにしませんか。愛と信頼とがいつか憎悪と貧困を上回るときが来ると、そう思い込んでみることにしませんか。
だから、まだほんの少し早いけれど、クリスマスをお祝いします。ぼくの言葉を最後まで読んでくれてありがとう。あなたの人生とわずかでも接点を持てたことが嬉しいです。あなたが勇気をもって新しい年に踏み出してゆけますように。
そう、ひとはきっと変わることができるのです。あの守銭奴のスクルージが変わっていったように。なぜなら、いつの時代も、ぼくたちの心のなかにはひげのサンタクロースが住んでいて、ぼくたちの内なる子供たちに向け、素晴らしく素敵なプレゼントを配ってまわっているのですから。
そうです。バージニア、サンタクロースはいるのです。人を愛し、許し、つくすことがあるように確かにサンタはいるのです。このようなものは、生活を美しく、楽しいものにしてくれますね。ねえ、もし、サンタクロースがいなかったら、世界はつまらないものでしょうね。
http://www.clubtable.com/backnumber/hitokoto/santa/thesun.htm
メリークリスマス!
つまりクリスマスは爆死するか大勝しかないとそういうことですね!
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