いただいたメールへのレスポンス、毎週日曜日にまとめて行うつもりだったのですが、ちょっと気が変わったのでなるべく即レスを心がけることにしてみます。
やっぱりメールをもらってから何日も放置するということは気がひけますからね。そういうわけで、ムーィテア・イレプさんから受け取ったメールに返信してみます。
前回の質問にお答えいただきありがとうございます。
連続で質問するのはどうかとも思ったのですが、あえてメールすることにしました。
今回お聞きしたいことは、
「キラ☆キラ、Fate、ホワイトアルバム2以外におすすめのエロゲ教えて下さい」
ということです。前回(メール時点では数時間前ですが)カイエンさんはHKさんの、「『SomethingOrange』のおススメレビュー記事を再録するということはできないでしょうか?」という問いに対し、「どれを再録していてどれをしていないか忘れてしまったから」、と答えていました。
もちろん、新しいレビューを書いたほうが生産的だ、という意見もわかるのですが、だったらこの企画やらないでもいいんじゃないか……と疑問に思ってしまったので、ならば折衷案として、メルマガであまり触れられてない話題――つまりエロゲなら問題ないのでは?と思ったのがきっかけだったりします。
まあ、お答えいただけなくとも、それはそれで構わないのですが、気が向いたらお返事下さい。
なるほどなるほど、ありますよー、オススメエロゲ。はたしてWin7やWin8で起動するかどうかは保証の限りではありませんが、おもしろい作品の過去記事ならいくでもあります。
もっとも、ぼくが主にエロゲをプレイしていたのは10年近く前のことで、最近はすっかりご無沙汰、だから近頃のタイトルをほとんど知りません。そういう古くさいネタでいいなら、いくらでも作品名は挙げられます。
ただ、やっぱりニコニコ動画という場でエロゲを取り上げていいのかという疑問があったので、普段は取り上げなかったわけです。はてなでは平気で取り上げていたのですが……。
もちろん、わがニコニコが多少のエロネタを許容できないはずはないし、ほかのブロマガ主さんもいろいろエロエロなことを書いているようですが、Amazon画像を貼ったりすることはさすがにNGかな、とかってに思っています。一応、18禁商品ですからねえ。
そういうわけで、とりあえずレビューだけ載せておきます。4年前の2009年7月に「『どんちゃんがきゅ~』がスペシャルおもしろかった件」と題して書いた記事です。どうぞご一読くださいませ。
・『どんちゃんがきゅ~』がスペシャルおもしろかった件。
はぎゅ~、これはおもしろかった。思わず、はぎゅ~などとひと昔前の萌えキャラのようなことを口走ってしまうくらいおもしろかった。
完璧な作品だとはいいません。好みが分かれるところはあると思います。しかし、好きなひとにとってはたまらない出来なんじゃないかな。
少なくともぼくにとってはそうでした。あなたにとってもそうであったらいいな、と思います。はぎゅ。
えっと、三十男が萌えキャラの真似をしていても心底気持ち悪いだけなので、正気に戻って続けます。
この『どんちゃんがきゅ~』は『さかしき人にみるこころ』に続くlightの廉価版ソフト第二弾。ぼくが買ったDL版だと新品を3000円弱で購入できてしまうなかなかお買い得な作品です。
もちろん、低価格で販売できる裏にはそれなりのからくりがあるわけで、背景や音楽は他の作品の使いまわしだったりします。
しかし、それもその作品を遊んでいないひとにとっては関係ない話ですから、やっぱりお得だと思います。普通のエロゲは9800円とかですからね。
ちなみに『さかここ』と『どんちゃん』は姉妹編にあたります。姉妹編です。続編ではありません。登場人物と物語背景こそ共通しているものの、話はたがいに独立しているんですね。
なので、まずは『さかここ』からプレイしなくては、という気遣いは無用です。『どんちゃん』が気になった向きは遠慮なくこちらか始めましょう。
もっとも、『さかここ』をプレイしておくとより楽しめる箇所があることは事実です。ただ、『さかここ』もクリアしているぼくの意見では、『どんちゃん』の方が出来は上。
まず、ヒロインのどんちゃんこと純紀子さんが可愛い。可愛すぎる。前作をプレイしたひとの半分くらいは「何でどんちゃんルートがないんだ!」と叫んでいたことと思いますが、それはこの作品で主人公を務めてもらうためだったのですね。
どんちゃんは前作のヒロイン亜利美の親友で、全人類はいいひと系、地球人はみんなお友だち系、の超善良な女の子。その上、お肌ぴちぴちの美少女さん♪なので、学校では当然のごとくモテモテだったりします。
しかし、エッチな話をきくときゅ~となっちゃう困った癖のもち主でもあります。ある意味、エロゲのヒロインに向いていない子ですね。ああ、めんこい。
ある意味、どんちゃんのこういうところをかわうい~と思うか、単にうざいと思うかがこのゲームのすべてかもしれない。
もっとも、その嘘がつけないひと系のどんちゃんにも秘密はあります。いまはまだ恋人未満ですが、いいかんじのお付き合いをしている男の人がいるのです。
ところがところが、そこは恋愛もののお約束、ハッピーな恋を育むふたりの前に、次々と障害が立ちふさがります。はたしてふたりは無事ラブラブな関係になれるのでしょうか、というところから、物語は始まるのでした。
ま、ようするにラブコメなんですけれど、これはなかなか上質なラブコメです。その手の作品をわりとたくさん読んでいるぼくがいうのだから間違いない。
あったかくてハートフルなラブコメディが好きな方には、文句なしでオススメ☆です。☆マークもうひとつ付けますか? オススメ☆☆です。
前作を遊んだときも思ったけれど、全体の雰囲気が何となく少女漫画っぽいですね。さすがに『花とゆめ』に連載されていてもおかしくない、というところまでは行きませんが、どこか白泉社系の匂いを感じる。
さらに今回は基本的にどんちゃんの一人称視点で進むので、前作に環をかけてフェミニンな雰囲気が漂います。最前、好みが分かれる、と書いたのはひとつにはそういう意味でもあります。
で、序盤はとにかく甘い。相思相愛カップルのらぶらぶいちゃいちゃな日常描写がひたすらに続きます。
とはいえ、主人公のどんちゃんも、相手役の俊夫も、とてもとても奥手なので、ふたりの関係は一気に進展したりしません。そこらへんが本作品のラブコメたる所以。
それでも、ふたりはお似合いの、ほとんど運命的な恋人同士です。ふたりともこの無情な世界でひたすらに善意にあふれているというきわめて貴重な性格のもち主なのです。
しかし、そんなふたりに世界は必ずしも優しくはありません。中盤以降、物語は、驚くほど緊迫した展開へ向かいます。
甘い甘いラブコメだけを期待して買った向きは失望するかもしれません。でも、ぼくにとっては、この展開はすばらしくおもしろかった。というのも、