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totoroさん のコメント

本ってのは玉石混交だと思う。

ジャンルを問わず読むけど、ラノベにも傑作と言える作品はいくつも見つけた。

表紙絵が萌え絵だったり挿絵が多かったりして、漫画と同類、幼稚等のイメージを持ってる人もいるかもしれないけど、そんな理由で敬遠するのはもったいない。

個人的な見解だが、安易な批判をする人は、そもそもほとんど本を読まない人達ではないだろうか?
多くの書に触れれば、ある程度謙虚になるだろうから。


No.22
147ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 読書が好きである。それほど読むのが早い方ではないが、それでも一年に数百冊くらいは優に読む。読む本はそのときによりバラバラで、小説も読めば経済書も読む。新書も読めば分厚いハードカバーも読む。  何しろ幼い頃から延々と読んできているから、通算で読破した本は通算で数千冊ほどには達すると思う。ビブリオマニアというほどではないにしろ、いわゆる読書家の端くれくらいには入るだろう。  一方、ふだんはほとんど読書などしないというひともいる。というか、世の中にはそういうひとのほうが多い。本なんて年間せいぜい数冊しか読まないというひとは特にめずらしくないのだ。  つまり、よく読む人とあまり読まないひとで、生涯で読み上がる本の冊数には数十倍か、それ以上もの格差があることになるわけである。ぼくは一読書人として、どうしてこういうことになるのだろうかと疑問に思う。  もちろん、ある個人が本を読もうが読むまいがそのひとのかってではあるわけだが、やはり一年に何冊も本を読まない、しかも読むものは話題のベストセラーばかり、というような生活はもったいないと思ってしまう。  本を読むことで得られるものは大きい。それは時に人生をも揺り動かす。だから、ぼくとしては読書に苦手意識を持っているひとにも、ぜひ、本を読み耽る楽しみを知ってほしい、と思う。  しかし、そもそもどうして読書に苦手意識を持っているひとがいるのだろう。趣味の読書は学校の勉強ではないのだから、そう堅苦しく考える必要もないと思うのだが。どうやら読書好きと読書が苦手なひととでは、根本的に読書に対する姿勢が違うようなのである。  そこで、この記事では「読書家にとっては常識だけれど知らない人は知らない七つの秘密。」と題して、そのギャップを埋めてみることにした。  いくらか大げさなタイトルだが、本当に本好きにはあまりにあたりまえなことばかりである。ところが、読書を苦手とするひとたちはふしぎとそのあたりまえのことを実践していないと思うのだ。おそらく、かれらの頭には読書とは何か高尚な行為であるという先入観があるのかもしれない。その先入観をまずは打ち砕きたい、と考えているところ。 ・秘密その一「易しい本ばかり読んでもいい。」  読書というと、なぜか一念発起してドストエフスキーだとかトーマス・マンあたりの大部な本に挑戦しようとするひとが少なくない。もちろん、『罪と罰』も『魔の山』も素晴らしいのだが、読書体力が身についていないひとが挑むにはいかにも高い山である。  少なくとも読書に慣れないうちは、なるべく平易で薄い本を選んで読むようにしたほうがいいと思う。平易だからといって内容がないとは限らないのだ。むしろ、表面ばかり難解な本より深い内容のものもある。  何なら、子供向けの本を読んでみるのもいい。たとえばその道の一流の人間たちが子供たちに向けた『よりみちパン!セ』のシリーズなどは、大人が読んでもうならされる本がたくさんある。  そして読書体験に慣れたと思ったら分厚く晦渋な本に挑戦する。この順番を間違えると「読書遭難」を起こすことは確実だ。平易な本に偏見をもたないこと。これがまずその道の通への道の第一歩である。 ・秘密その二「飛ばし読みしてもかまわない。」  ふだん本を読みなれないひとほど、最初の一ページからていねいに内容を追っていく傾向があると思う。もちろん、それはそれで良いことなのだが、実は本というものは、べつにいいかげんに飛ばし読みしてもかまわないのである。  本を読みなれているひとは、たいてい飛ばし読みの要領を身につけている。ほんとうに大切なところだけを選んで読んで、あまり興味がないところは適当に飛ばす。そうやって自分なりの読み方をしているものなのだ。  ひょっとしたら著者は一文字一文字じっくりと読んでほしいかもしれないが、読み手がどう読もうとそのひとのかってである。自分にとって価値があるところだけを選ぶことは悪いことではない。  あるいはそういう読み方では本当に読んだことにはならない、と考える方もいらっしゃるかもしれないが、そもそも「本当に読む」とはどういうことだろう? ようするに自分なりにその本を咀嚼できればそれでいいのだとぼくは思う。 ・秘密その三「退屈なら読むのをやめて良い。」  いったん読み始めた以上どうせなら最後まで読まなくては、という心理、これはおそらく読書における最大の敵である。たとえお金を払って買ってきた本であっても、内容が意外におもしろくなかったり、途中で飽きたりした場合は、容赦なく読むのをやめてかまわない。  べつに何かの義務で読んでいるわけではないのだ。読みたくなくなったものは読まないこと、これが読書の鉄則である。  ひょっとしたら読書を苦手としているひとは、義務感で読むところがあるのかもしれない。なんでもそうだろうが、強制されてやることほど辛く退屈なものはない。自分の権利として読み、決して義務として読まないこと。これがいちばん大事なことである。  読むのが辛いと思ったら、本を閉じてしまおう。その本はあなたには合わなかったのだ。世の中には何百万冊という本がある。ひとつの関係には見切りをつけて、また新しい出会いを求めることにしよう。 ・秘密その四「とりあえず内容を鵜呑みにしても良い。」  本というものはいつも正しいことが書かれているわけではないのだから、常に批判的に読んでいく必要がある、と考えているひとは少なくないと思う。立派な正論である。しかし、実は本を読んでいる最中は内容を鵜呑みにしてもかまわない、とぼくは考える。  なぜなら、そのほうがすらすら読めるからだ。自然に疑問が思い浮かぶのはいいが、いちいち批判しながら読もうとすると、あまりおもしろくない読書になりがちだ。それくらいなら、とりあえず内容をすべて受けいれてしまってもいいのではないか。  もちろん、読み終えたら、本当に正しいことが書いてあったのか批判的に検証してみることは必要だろう。しかし、少なくとも読んでいる最中は「ふむふむ、なるほど」と言いながら読み進めていってもべつに問題はない。そういう読み方をしたほうがより素直に内容を受け止められるはずだ。 ・秘密その五「一冊読み終えたら反対の意見の本も読んでみると良い。」  これは「その四」と対になった話である。素直に書かれていることを受け止め、受け入れることは良い。しかし、もちろん、世の中、良い本ばかりではないわけで、あまりにストレートに本の内容を受容してしまうと、当然、差し障りが出てくる。トンデモ本と呼ばれるような本もあることだし。  そこでオススメしたいのが、一冊の本を読んだら、その反対の意見が書かれている本や、その本の内容を批判している本を合わせて読んでみることだ。目からウロコの体験ができるかもしれない。  そもそも大切なのは、本を一冊という単位で考えないことである。本とは、何冊かセットにして読むべきものであると考えたほうがいい。そのほうがより深い読書ができるし、公正性も保てる。  ただ一冊の本を読むより、二冊、三冊と関連がある本を読んでいったほうが、充実した読書ができることは間違いない。その先にあるものは、読書好きへのパスポートだ。 ・秘密その六「読みたい本だけを読みたいように読んでかまわない。」  これは「その一」や「その三」と関連している。読書に対し苦手意識を持っているひとほど、実は読みたい本を読んでいない、ということがいえる。世間で話題のベストセラーや、何やら高尚なことが書かれていそうな本ばかり選び、そのあげく案外おもしろくなかったという感想を抱いてしまったりするのだ。  自分が読みたい本だけを読もう。それも、読みたい時に、自分に合ったやり方で読むことにしよう。じっさい、読書の奥義というものはそれに尽きる。たしかに、勉強のために読みたくもない本を読まなければならない局面というものもあるだろう。しかし、趣味としての読書はそれとは全く次元の違うものである。  自分を高めるためだとか、世間を広げるためだとか、そういう理屈はいったん忘れることにしよう。自分がおもしろいと思ったものだけを読むのだ。わがままな読書をしよう。それが最後にはいちばん大きな勉強になると信じる。 ・秘密その七「可能なら読書記録をつけてみると良い。」  いままで書いてきたようなやり方で読書をする週間が身についたなら、読書記録をつけると最高だろう。いつどういう本を読んだか、あとからふり返ることができる。めんどうなら、読書メーターというサービスがネットにはあるので、それを利用するといい。非常に簡単に読書記録をつけることができる。  べつに詳細な感想などいちいち書き込む必要はない。「おもしろかった」「それなり」「いまいち」とか、そういうレベルで全然かまわないのだ。何なら書名だけを記録するだけでもオーケー。とにかく「読んだ」という事実を記録にのこしておくということが大切だ。ひょっとしたらあとから「気づいたらこんなに読んでいたのか」と発見することになるかもしれない。  さて、以上のような「あたりまえの秘密」を実践できたなら、もう読書はそれほどしんどくはないはずだ。広大な本の沃野へ旅立たれんことを祈っている。くれぐれも「読書遭難」にだけはご注意あれ。
弱いなら弱いままで。
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