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大地 香縁さん のコメント

この記事を読んで考えてみたところ。「難しいのでは」が今のところの私の結論です。
私の視点の場合、主人公のことを一途に想いつづけているヒロインのことが好きなので、そのヒロインが主人公のことを諦めて他の男性にはしる姿はみたくないのですね。
仮に「主人公と結ばれる」=「優勝」や「自分の一番」と考えた場合、そのヒロインは優勝・一番を諦めていい勝負ができればいいや、二番で満足、な感じにみえるわけです。
一生懸命頑張っている人は「格好いい」「美しい」「輝いてる」。「魅力的」にみえます。そのヒロインが諦める姿をみせると、ヒロインの「魅力」が落ちて見えてしまう。
これが、ヒロインが主人公以外の人を好きになるようにできない一つの理由ではないかと考えました。
なら、今の主人公から他の人を選ぶことを「諦める」ではなく「さらなる高みを目指す」こととして考えてみました。
これは、「日本一」でなく「世界一」を目指すみたいな感じです。
で、そうなると主人公以上に「いい人」を登場させなければいけないわけですが、これが難しいと思いました。
まず、ヒロインは主人公の人間性、人柄に惚れていることがほとんどです。(例外もあると思います)
そんな主人公を上回る相手は、イケメン、金持ち、社会的地位が高いだけではダメなのです。(これだけだといわゆる当て馬的ポジション)
イケメン、金持ち、社会的地位+人柄が必要なわけです。(さらに人柄はお金や地位よりも人それぞれによって価値・評価が変わると思うので、その相手もヒロインが惚れてる主人公と似た人柄にする必要もあるかも)
で、そんな主人公以上の人を登場させるとして、言い方があれになりますが、そんな人(優良物件)を世の女性がほっとくことはないと思うのですよ。そんな人は既に彼女がいると思うので、ラブコメの主人公の相手として登場させられないと思いました。(登場させるとしたら美少女ゲームの主人公の相方みたいに恋愛には興味ないとか性格(人柄)を変人な設定にするとか。でもそうするとヒロインが主人公以上に惚れる人としての条件をみたさなくなる)
よって、私は「ヒロインが主人公を諦めて他の人を選ぶことは、ヒロインの魅力を落とすことになる」と「主人公以上のいい人を登場させることができない(そんな人は既に彼女がいるのが普通なのでは)」。
この2点から、ヒロインが他の人と結ばれるまたは好きになるのを描くのは難しいと考えました。
No.4
118ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
 ぼくの今年いちばんのオススメ作品であるところの『妹さえいればいい。』などを読んでいると、日常系ラブコメがだんだん「現実」に近づいていっているのを感じます。  不毛な対立軸を乗り越え、ルサンチマンを乗り越え――人々はついに現実を受け入れようとしているように見えるのです。  もちろん、そこで描かれる現実はきわめて誇張されたものであるには違いないのですが、どうだろう? それくらい極端な日常は、案外、いまどきめずらしくもない気もします。  少なくともぼくは『妹さえいればいい。』を読む時、「ああ、ぼくの日常とたいして変わらないな」と思う。  ただ女の子がいないだけで(笑)、ひたすらばかなことをやって遊んでいるところは共通している。  もはやこのファンタジーはそこまで極端にファンタジーだとはいえなくなっているんじゃないか。  ところが、いまのところそこにひとつだけ残った明確なファンタジーがあるんですね。  それは「ヒロインは主人公のことを好きになる」ということ。いわゆるハーレムファンタジー。  このファンタジーがあるかぎり、どんなに魅力的な男性キャラクターが出て来ても、主人公以外と結ばれることはありえないということになります。  もちろん、『ニセコイ』みたいに端っこと端っこでくっついている、つまり主人公の友達とヒロインの友達がくっついている、みたいなパターンはあります。  しかし、基本的にはやはり「序列上位」のヒロイン、つまりいちばん可愛い女の子たちは主人公のものでなければならない、というのが萌えラブコメのルールなのです。  それこそ『ニセコイ』でも『化物語』でもいいですが、上から数えて1番から5番くらいまでの可愛い女の子はすべて主人公を好きになる。  そういうルールが萌えラブコメには存在しています。そういうものなのです。  ただ、ぼくはどうしてもそれが納得いかなくてね。  だって、不自然じゃないですか? 世の中にはたくさんの魅力的な男性がいるというのに、主人公ひとりだけがすべてを持っていくということは。  長い間、萌えラブコメにはある種のテンプレートを除いては男性キャラクター自体が登場しえないことが常識的でした。  「主人公の友達」とか「主人公の師匠」とか「金持ちのライバル」とか、そういう必要最小限のキャラクターは出て来るんだけれど、本格的に主人公を脅かす存在は出て来ないということですね。  もちろん、細かく見ていければいくらか例外はあるでしょう。  しかし、全体的に見ればやはり主人公にとって危険な存在となりかねない魅力的すぎる男性キャラクターは(あて馬的登場を除けば)ありえないものだったといっていいと思います。  それも少々変わってきているのかな、と思わせる作品はあります。  たとえば 
弱いなら弱いままで。
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