2016年8月13日(土)新宿バルト9 シアター9にて、『劇場版アイカツスターズ!』出演キャストとアニメ監督による初日舞台挨拶が行われた。当日は朝早くからアイカツ!ファンが新宿に集結し、劇場版の封切に対する興奮を隠せずにいる。キャラクターに命を吹き込む豪華声優陣とメガホンを取った監督が、劇場公開について語った熱い想いを密着取材した。
「”アイカツスターズ!”ってどんな作品?」という読者も中にはいるかもしれない。本作は”アイドル”と”セルフプロデュース”をテーマに、アイドルを目指す女の子たちがアイドル活動に精を出す青春サクセスストーリー。主人公・虹野ゆめは、クラスメイトの桜庭ローラや七倉小春など、仲間やライバルと共に切磋琢磨して、学園のトップアイドル”S4”になることを夢見ている。四ツ星学園を舞台に、歌の『歌組』、演技の『劇組』、ダンスの『舞組』、モデルの『美組』の4つの組に分かれて、アイドルの頂点を目指す。アニメだけでなく、劇場版でもアイドルの”1番星”を目指す少女たちの姿に、女の子たちだけでなく大人たちからも注目の的。
まずは『アイカツスターズ!』(以下 スターズ!)から、虹野ゆめ役・富田美憂、桜庭ローラ役・朝井彩加、白鳥ひめ役・津田美波が挨拶した。スターズ!のメインキャストの3人は、劇場版の司会進行を務める紺野あさ美アナウンサーから見どころを質問されると「私はゆめとローラの友情シーンです。どのような演出になるのか見てほしいと思います」(富田)、「なんで、ゆめとローラがケンカをしてしまったのか、どのように仲直りするのか。2人のひと夏の成長を見届けていただきたいなと思います」(朝井)、「やっぱり”S4”のライブシーンですね。あとエンドロールにも注目していただきたいと思います」(津田)、と3人がそれぞれの見どころをコメントする。予告シーンなどでも告知されていたが、仲良しであり、ライバルでもあるゆめとローラがケンカをしてしまう光景がファンにとって気になるところだった。本編でどのように映し出されるのか楽しみにしたい。また、アニメでも実現されたことのない四ツ星学園トップアイドル”S4”が同じステージに立つという驚きの展開にも期待が高まった。誰も予想することの出来ない彼女たちのアイドル活動は、スクリーンでどのように描かれるのか目が離せない。
続いて『アイカツ!』から、大空あかり役・下地紫野、星宮いちご役・諸星すみれが劇場版の見どころを告白。最初に下地が「キャラクターみんなの衣装が変わっていったり、今まで見ることが出来なかった衣装が見られたりするので、そこに注目していただきたいです」と語る。諸星は「最後25人でのライブシーンがあるんですけれど、また25回見たくなるような豪華な光景なので、しっかりと目に焼きつけて、好きなキャラクターを楽しんでほしいと思います」とコメントした。前作の主人公を担当していた2人にとっては、久しぶりのキャラクターとの再会とも言える劇場版。それぞれの想いを打ち明け、映画館に足を運んだファンにも楽しんでもらいたいという気持ちを伝えてくれた。
そして、最後に綿田慎也監督と木村隆一監督が「全てと言いたいところですが、ライブシーンの劇中歌だけは見逃さないでほしいと思います」(綿田)、「3年半の”アイカツ!”を詰め込んだ作品にしているので、ホントに最初から最後まで楽しんでいただきたいと思います」(木村)と、作品に対する熱いコメントを残す。綿田監督、木村監督が作り出したアイドル活動に励む少女たちのストーリーに込められた想いがどのようなメッセージとして描かれているのか。ただ物語を楽しむだけでなく、制作者やキャストメンバーの意図を汲み取ってみると、また違った楽しみ方が出来るかもしれない。
そして、舞台挨拶ラストには”リオデジャネイロ五輪”にちなんで、金ボールを登壇者全員で客席に投げるという演出を披露。作品の中だけでなく、目の前にいるファンの人たちに笑顔を届けてくれた。1人1人に言葉で届けることは難しいかもしれないが、アニメを通じて誰かのために幸せな時間を届けようとする。キャラクターに命を吹き込み、自分の演じた役で喜びを与えられるような存在。劇場版の公開と同時に、キャストたちが役者として新たなスタートラインを切り、”1番星”に輝いていくと感じた瞬間だった。
※写真は記者撮影より。
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(執筆者: バラン野島) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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