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あの“ロケット着陸”で一躍有名になったSpaceXのロケット打ち上げライブ番組の終盤に、突如として『Pokemon GO』の画面が出現し、同社の宇宙船『ドラゴン』が“ポケモン”としてほんの一瞬登場しました。番組はそのまま何の説明も無いまま終了。
打ち上げ自体は無事終了し、ロケットの着陸も成功し、通算5度目のロケット着陸となりました。ロケットの再利用という偉業に向けて一歩前進した訳ですが、ソレ以上ポケモンGO共演があまりに唐突かつ斬新な出来事だったので、その一部始終をお伝えします!

出現したポケモンはコイツだ!

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まず、今回のライブ動画で出現したポケモンはずばりこの『ドラゴン』です。今回の打ち上げで宇宙に送られた補給船なのですがそのCP(コンバットポイント)は驚くべきことに2024!! この存在がもし本当なら、伝説級ポケモンをも遥かに凌駕する圧倒的な強さなのではないでしょうか。そしてこの”2024″という数字ですが、SpaceX的には同社が火星に人類を送り込むと宣言しているのが2024年なのです。つまり、このCPは同社にとって今一番重要な数字を反映したと思われます。その存在の真偽は別として、このポケモンを捕まえたい! という方は、SpaceX社のコントロールルームがあるカリフォルニア州ホーソーンへ行ってみては如何でしょう?

ノリノリ絶好調のSpaceX社

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2016年7月18日現地時間0時45分に、米スペースX社の無人宇宙船『ドラゴン』を搭載したロケット『ファルコン9』が、アメリカ東海岸ケープカナベラル空軍基地より打ち上げられ、無事成功しました。同宇宙船は今後、日本人宇宙飛行士・大西卓哉さんも搭乗する『国際宇宙ステーション』へとドッキングし、物資の補給などを行う予定です。

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SpaceX社は民間企業として近年目覚ましい活躍をしている宇宙開発企業ですが、ロケット打ち上げの際には毎回Youtubeにてライブ中継を行っており、そのクオリティも回を追うごとに徐々に向上しています。

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今までロケット打ち上げの定番だったNASAのライブ中継と比べると、視聴者を飽きさせないような工夫が随所に施されており、また宇宙に詳しくない人でもしっかり理解できるよう、グラフィティカルな画面構成で非常に分かりやすいのも特徴です。これも民間企業ならではの強みなのでしょう。

同生放送のアーカイブ映像からもその様子を確認することが出来ます。『ポケモンGO』らしき画面が突如として出現するのは、放送時間31分20秒あたりから。
SpaceX CRS-9 Hosted Webcast

SpaceX社のライブ実況は同社のカリフォルニにあるコントロールルーム前から行われるのが定番となっており、深夜にも多くの社員が詰めかけ大声援(ぜっきょう)を送っている様子を見ることができます。打ち上げが成功すると本場のUSAコールも聴けたりと、民間企業ならではのノリとテンションの高さが滲み出る名物生放送なのです。しかも、今回のCRS-9ミッションライブ中継の同時接続数は35000人以上! 全世界からの関心の高さを窺えると当時に、その宣伝広告効果も半端ない事が分かります。

ライブ中継最後にCP2024の『ドラゴン』が出現

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現地時間0時45分頃に打ち上げられたファルコン9ロケット。打ち上げ場所は宇宙開発の聖地・フロリダ州はケープカナベラルです。
画面右上にはご丁寧にも現在のスピード、高度、今何をしているのか(説明付き)、次の動作が表示されており、非常に分かりやすいです。そして画面下部には全体のタイムラインが表示されているので、「まだ着陸まで時間あるからトイレ行こう」という動作も可能という忙しい現代人にはピッタリの親切設計なのです。

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ファルコン9は、一段目に9個のエンジンを束ねた強力なロケットです。今回のライブではこのように“横”からロケット全体像が見えるように映すなど(実際は上に上昇しています)、少し変わった演出がなされていました。事実を忠実に映し出しつつも、映画的なド迫力演出にも心血を注ぐ民間企業ならではの技です。

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機体速度がマッハ2を超えた頃には巨大な火炎が尾を引き、幻想的な様子が映しだされます。

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真下からだと、9つのエンジンが爆発的な燃焼を行っている様子が分かります。ここまで打ち上げスタートからたった2分。迫力のある絵と共に、目まぐるしい変化を楽しめるのもロケット打ち上げ鑑賞の醍醐味の一つです。

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MECO(メインエンジンカットオフ)が近づくと、また違った美しいロケットの様子を見て取る事ができます。

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息をつく間もなく、1段目の分離と2段目のエンジンスタートが行われます。無事2段目のエンジンが燃焼を開始すると、リポーター席のある社内から大きな歓声が聞こえてきます。
切り離れた1段目は上部に設置されたスラスタを使って回転し、地球方面に向かってエンジンを再点火し帰還を始めます。

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しばらくすると、分離した一段目が小さな光点となって画面に現れます。2段目エンジン左の小さな点が、この後地球再突入を行う1段目です。

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間も無く、地上から再突入のためエンジン燃焼を行う1段目が確認されます。地球の重力に抵抗するように、大炎上しているかの如くの1段目は物凄い迫力です。

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こちらは『LZ-1』こと地上の着陸地点の視点です。上空から薄っすらと二条の光が差し込んできます。

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深夜1時の漆黒の空に、巨大な“X”を刻みこむのは、無事宇宙から帰還したファルコン9の1段目です。神々しいまでのスペクタクルショーに、ライブ会場のテンションも頂点に達します。

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しかし気は抜けません。今まで何度もこの着陸の瞬間にバランスを崩し、爆発大四散炎上したことがあるので、正直見ている側も冷や汗モノです。

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突如、ロケット下部から眩いばかりの爆炎。もはやこれまで、誰もがそう思った次の瞬間ー

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そこには何事も無かったかのように鎮座する、ファルコン9の青い勇姿が。ロケット1段目の着陸は、無事に成功しました。

問題のシーンは番組の最後の最後!

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打ち上げからロケット1段目の着陸、そしてドラゴンの放出まで無事に成功した後、画面は中継が行われているコントロールルーム前へと戻ります。全てが順調に進行し、非常に嬉しそうな社員たち。

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フェイスブックやインスタグラム、ツイッターもフォローしてね! とインターネットライブ中継にありがちな締めのエンディングトーク。左の白シャツのお兄さんが若干緊張気味なのが気になります。

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すると突然画面にモンスターボールと謎のアイコン群が! ちょいちょいとMCを小突く社員。

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「え、ちょっとまって」「あれドラゴンじゃない?」

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「なんじゃこりゃ! 」 「捕まえるわよ!!」
とおもむろにスマフォを取り出す社員達。ちなみに真ん中の女性ローレン・ラインズさんはミッション統合エンジニアというSpaceX社の社員です。基本的に出演者は全員自社のエンジニアというのもSpaceXの凄まじいポイントなのです。

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「オホッホホ〜」と嬉しそうにカメラに寄って番組は終了。宇宙開発というかなりお金が掛かっていて失敗が許さない真面目な現場において、ここまでのラフさを出せるのはSpaceX社が現在絶好調である事も大きいのでしょう。ともあれ、今後もSpaceXとポケモンGOから目が離せないですね。

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SpaceX創業者イーロン・マスク氏もtwitterにてミッションの成功を報告。初のロケットの再利用は今年秋が予定されています。
なお『ポケモンGO』とのコラボについては、今のところ一切言及していない模様です。(2016/07/20現在)

※画像は『Youtube』、『Twitter』より引用

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