現在、テック界隈が『マストドン(Mastodon)』の話題でもちきりです。500文字書ける『Twitter』という体裁ですが、個人でもサーバーを用意すれば“インスタンス”というコミュニティを立ち上げることが可能で、しかも違う“インスタンス”のユーザーをフォローでき、さまざまな“インスタンス”のタイムラインを統合した“連合タイムライン”という機能があり、自由でオープンソースな「分散型SNS」をうたっているのが特徴となっています。
日本では2017年4月11日に大学院生のぬるかる氏(@nullkal)によって「mstdn.jp」が作成され、その後『Pixiv』も「Pawoo」を立ち上げた後、ドワンゴが「friend.nico」を2017年4月19日にオープン。それと同時並行で、ぬるかる氏のドワンゴ入社が2017年4月21日に発表されました。
日々超展開が繰り広げられている『マストドン』を巡る動き。『ニコニコ超会議2017』でも急造の「friend.nico」ブースが展開されているほか、ドワンゴ技術コミュニケーション室長の塩谷啓氏(@kwappa)が1日目のイベント「ライブ執筆コーナー」で『マストドンがドワンゴとフレンズになるまで』を書き上げ、2日目に“超技術書典”のブースで頒布されています。
ここでは、kwappa氏にドワンゴが『マストドン』に参入した意図などを直撃。その経緯についてお話を伺いました。
--「friend.nico」を10日ほどで『超会議』を迎えたわけですが、まずはドワンゴで『マストドン』を始めた経緯から教えて下さい。
kwappa:『Pixiv』さんがインスタンスを立てたところで「うちでもやろうぜ」とエンジニアが言い出したんですね。「とりあえずやってみたら」ということで、「『超会議』もあるしプロモーションしよう」となって。正直「friend.nico」をどう使うかはあまり考えていなくて、「面白いからやろう」で成功したんですね。『超会議』でも人が名乗り上げて、「ブース出せるよ」とか「ステッカーも間に合うから作ろう」とか、エンジニア以外の人みんなで「やろうよ」と社内を盛り上がっていったんです。上から「これをやりなさい」というのではなく、自然にそうなったということです。
--その間にぬるかる氏の入社の発表もありました。そのスピード感がすごかったです。
kwappa:そうですね。ちょうど社内が盛り上がっているところに、彼の先輩が元ドワンゴ社員で人事部長に連絡が入って。今の人事部長はエンジニアなので、将来優秀そうだし行動力もある若者だから、「ぜひドワンゴで働いて欲しい」となってお話をして、すぐに決済が通りました。
--それで当初予定のなかった『超会議』のブースも作ったわけですね。
kwappa:そうです。急いで作りました。
--お忙しいところありがとうございました!
friends.nico
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『ニコニコ超会議2017』公式サイト
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